ねぇ？
『採用』にもさ、「流行り」とかあったりするのかな？
採用の流行？
そう。
なんかトレンド…というかさ「こういうのが流行ってます」みたいな。
まぁ、やっぱりあるんちゃう？
特に昨今は採用が難しいから、企業もいろいろ工夫してるんやろうしな。
そうだね。
ネットでもいろんな採用のやり方見るんだけど、うちの会社に合ってる合ってないもあるからどうしていこうかなって感じで…。
まぁ…確かにな。
企業毎に「向いてる」、「向いてない」ってのはあるやろな。
TOMOが知っている、ここ最近の「傾向」って何かある？
「年配の人があまり理解できない」というか「受け入れられない」っていうのは…。
採用の主役が会社じゃなくて、学生になったってことちゃうか？
会社が主役ではない？
そうや。
だから「君はなんでうちの会社に来たいの？」っていうスタンスが、好まれなくなっとるわな。
あぁ…それはたしかにあるね。
でもうちの役員は、割とそんな感じかもしれないけど…。
まぁ「考えを変えて欲しい」って言ってもなかなか変わらんよな。
だからそのスタイルだと『学生がエントリーしてくるのを待ってる』って感じよなぁ。
そうだねぇ。
「ウチにきたいんだろう？」みたいな感じでどっしりと。
それが最近だと『ダイレクトリクルーティング』が主流になってるよな。
いわゆる『採用担当が人材に直接声かけをする』みたいなことでしょう？
まぁそうやな。
それが自然って、自分は思うけどな。
僕もそうかな。
わりとすんなり受け入れられるけど。
企業側から能動的にアクションを起こすという意味だと、例えば『求人検索エンジンで上位に乗る』ためにはどうしたらえぇか？とかあるわな。
…やっぱりお金掛かるんじゃない？
まぁ正直なところそうやわ。
ただ、そこに載せる求人票がイマイチだったりするんよな。お金だけ掛けてもったいないわ。
まだまだ地方企業だから…っていうのもあるのかもよ。
そこの温度感がずれてるともったいないんよ。
そもそも学生は「会社を知ってから募集要項や求人票」っていう流れから「募集要項や求人票から会社」っていう流れになってるってことも大きいんよな。
それは…どういうこと？
学生は「この会社に行きたい」って最初から思っていろんな条件を調べるんじゃなくて…。
一定の条件検索から求人票を知って、求人票から採用ＨＰに、そして最後に会社ＨＰっちゅう流れが今は一般的やろ。
いわゆる昔の人たちは会社→求人票。
今の子たちは条件→求人票→会社ってことかぁ。
そうや。その流れが逆向きっちゅうのは、トレンドとしてしっかり捉えとかなあかんな。
だからこそ「なんでうちの会社に来たいの」って答えは一つやん。「働きたい条件があったからです」ってな。
…それじゃあ面接落ちちゃうよ。
…そんなことで学生を落とす余裕があるんか？
いや…。
それは…。
その部分をうまく調整していかないと、今後はさらに大変になるわな。
テクニカル的な部分ももちろんやけど、何よりエントリーの流れが逆向きになったってことをまずは認識できるかが最初の分かれ目やな。
そうだねえ…。
役員の人たち分かってくれるといいんだけど…。
…こんなん序の口やで？まだまだ採用のトレンドは新しいのあるんや。
でも、まだこの辺りをクリア出来てないなら教えても仕方ないわ。先ずは現状を何とかしてくるこっちゃ。
うぅ…。
行ってきます…。
