今日も残業か…。
ご苦労さん。
まぁね…。
会議が続いて日中仕事が出来ないから、どうしても残業になるんだよね…。
会議か…。
「時間泥棒」の代表例とされるやつやな。
うん…なかなかね。
どうしても時間掛かるよね。
別に時間が掛かってもえぇねんけど…。
その会議で「何かが動き出す」みたいなことがないんやったら、本当に時間の無駄やで?
うん…。
でも…実際は「何か動き出した」っていう感じは正直してないんだよねぇ。
あかんな。それやったらなんとかせな時間がもったいないで。
…そもそも会議の『目的』ってなんやと思う?
会議の『目的』?
みんなのコンセンサスをとることじゃないの?『情報共有』というか?
そんなのわざわざ会議室に集まらなくてもえぇやろ。
会議で大事なことは何かを『決めること』や。
何かを…「決める」こと?
そうや。
何も決まらないのは『悪』や。
…なかなか強い言葉だね。
そういうもんやろ。
会議して散々みんなの時間使って「何も決まりませんでした」なら、無理して会議する必要ないねん。
まぁそうかもだけど…。
でも…なんでそんなに決まらないんだろうね?
おおよそ想像がつくのは『一つ一つの選択肢の吟味に時間をかけ過ぎ』なんよ。
選択肢の吟味か…。
でも会議ってそういう時間なんじゃないのかな?
その側面も間違いなくあるんやけど、選択肢自体が『そもそもこの世には無数にある』のよ。
それに一つ一つ時間かけてたら、時間が足りなくなるのは当たり前やんか?
まぁ…そうか。
となると、考え方を少し変えなあかん。
…どうすればいいの?
『選択肢を並べる時は合理的に、決めるときは感情的に』を合言葉にすればえぇねん。
並べる時は合理的、決めるときは感情的…。
なんか違和感があるなぁ…。
違和感?
うん。
…なんか感覚的に逆な気がする。
逆?
うん。選択肢を並べるときは、もうちょっとこう自由にというか色々意見を出して…。
その中で「どうするか」ってなった時に、合理的に決めていくみたいなのが正しい様な気がする。
で?
…で?
で、決まらないんやろ?
決まらない…ね。
会議で何も決まらないやり方が、そういうやり方なんやろ?
まぁそうだけど…。
選択肢はな『厳しい予選』だと思えばえぇ。
予選?
しっかりとした『優劣』で選出をするんや。
選択肢として表に出ていいのかどうか…ほら、「アイドルのオーディション」と一緒や。
アイドルのオーディション?
なんかあるやろ?
何万人のオーディションして、最終候補者が残ってそこで合宿をして~みたいなやつ。
あぁーあるね。
結構人気みたいだよね。
ぶっちゃけた話、最後の合格者なんて大きな差はないやろ。
特に数人のグループでデビューする場合なんて。
そうなのかな?
よく分かんないけど。
いや、そんなもんや。しっかりとした『選別された最終選択肢』なんて大きな差はないねん。
だからそこにあーだこーだ言い続けても何も出てけへんのよ。むしろ「その選択肢として出てきた時点である程度の評価を得ている」っていう風にしないとな。
なんか…感覚とは逆なんだね。
しっかりと選択された選択肢なら、どれを選んでも大差がないことが多い。逆に言うと時間をかけてきたオーディションを無駄にしているような会議が多過ぎんのよ。
だから繰り返しになるけれども、会議では何かが決まらないと『悪』やと思うぐらいじゃないと本当に決まらんで。
うーん、そうか。
いつもと思考を少し変えて、これからの会議に臨まなきゃいけないね。
そうや。そもそも「選択肢に上がらない選択肢なんて本当に無限にある」んやからな。
その選択肢で表舞台出てきたんやったら、それだけでも充分価値があると思ってあげた方がえぇな。
そっか。わかったよ。