前に「最近の若手社員は、失敗したがらない」みたいな話、しとったな?
そうだね。
した記憶あるよ。
やっぱりその傾向は、変わりそうもないか?
そうだねぇ…。
失敗について、やっぱり考えが自分たちとはちょっと違うみたい。
なるほどな。
せやったら、今日は『失敗』について少し話してこうか。
うん。
わかったよ。
人は…なぜ失敗を隠すんやと思う?
失敗を許容されないから…じゃないかな?
つまりは、怒られるから。
そうやろな。
非難されるから失敗を隠そうとするし、原因を解明しないから同じミスが無くならないんよな。
失敗を隠そうとすると、チグハグな発言と言うか…。
ウソも増えるよね?
いずれ「ウソをついている自覚」も無くなってしまうやろな。
人間の記憶は曖昧やし、都合がえぇんや。
…どういう意味?
自分でついたウソをいずれ信じ込んで、その思い込みが真実となるねん。
客観的なデータと記録が無いと、ウソが真実として成立してしまう未来が待ってるで。
恐ろしいね…。
なんとか失敗を許容する文化を、少しでも作っていきたいな。
そもそも、失敗の捉え方が間違ってるんよな。
たぶん、みんなこんな感じやろ?
うん。そうだと思う。
失敗は成功への近道やねん。
というか、失敗をしないと、成功には辿り着けんのよ。
つまりは…こんな感じだよね?
せやな。
失敗に対して、こういう考え方を持って欲しいわな。
失敗をすると落ち込むし、隠したい…。
このマインドを、変えなきゃいけないね。
そうやな。
失敗が成功に必要やと思える様になれば、失敗しても立ち上がれるはずやけどな。
失敗を活かすためには、どうしたらいいかなぁ?
やっぱり「どうして失敗したか?」の分析は避けられんやろ。
失敗時の正確なデータなんかを基にして、客観的な分析をせなあかんな。
言葉にするのは簡単だけど…。
なかなか遠い道のりに感じるよ…。
まぁ…失敗を表に出したくない人が、文化をつくってしもうてるからな。
考え方を、失敗の原因は『人じゃなくて仕組み』って考えてもらう必要があると思うねん。
失敗の原因は、人じゃなくて仕組かぁ…。
そしたら、いちいち失敗を誰かのせいにしなくてもえぇやろ?
そして失敗を活かしてより良い仕組みづくりにも、力を向けてもらえるはずやと思うとるで。
なるほどね…。
失敗の原因は「人」じゃなくて「仕組み」かぁ。
せやったら、失敗も表に出しやすいやろ?
自分が責められないからな。
確かに。
そんで「失敗から学ぶ」って文化が根付けば、いずれみんな失敗を今よりは恐れ無くなってくれる…と思うんやけどな。
そうだね。
結局「失敗」は「行動」したから起きるものだもんね。
みんなどちらかと言うと「頭」で考えたがる。
「行動」が二の次になってしもうてるねん。
それは…。
やっぱり『失敗』を恐れてなんだろうね。
それが失敗を許容される様になれば、行動量が増えるはずや。
『質』以上に『量』をこなしてくれるはずやで。論理的にはな。
いや、良いことだと思う。
結局『数』をこなさないと、身につかないモノもあるしね。
たくさん失敗するから、必然的に『成功』に向かうんよな。
うん。
イイ感じだ。
まぁ…今は絵に描いた餅やけどな。
根付いた文化を変えるのは、楽やないで?
そうだね。
でも、僕がやりたいのはきっとそういうことなんだと思うよ。
ま、頑張れよ。
うん。ありがとう。