

派手ではなくていいので、私としては日々の小さな「幸せ」を感じながら生きていきたいんですよね…。
何気ない日々で、私は結構満足できるので。

…どうしたん?

いえ、会社の飲み会で同期が口々に「もっと幸せに~」みたいな感じだったんです。
私は、少し違うなって感じまして。

人は「慣れる」生き物やから、幸せにも不幸にも慣れてしまうんよな。
どんな状態もいずれ「普通」に思ってしまって、あんまり長続きしないのよ。

そういうのモノなんですね。
まぁ、私にも心当たりはありますが…。

幸せは結局毎日「リセット」されてしまうもんやから、君の様に小さな幸せに日々気付ける性格の方が得やろうな。
そんな日々を、コツコツ積み重ねていったらえぇ。

でも、世の中の人ってあんまりそうではないですよね?
「ボーナスでカバンを買った!」と話している同期の様に、自分にご褒美をあげている人が多いと思いますけど。

それはそれで、別にえぇんよ。
注意しなければあかんのは、その状態に「慣れ」てしまうことなんよな。

「ご褒美に慣れてしまう」と言うことは、それが当たり前に感じてしまうと言うことですよね?
自分に、ご褒美をあげ過ぎってことですか?

それもそうやし、単純にご褒美が高価すぎるとそれ以下やと満足しなくなってしまうやろな。
時々の小さな贅沢ぐらいが、結局自分の幸せを長続きさせるんよな。

となると「モノ」以外の幸せを、何かしら見つけないといけませんね…。
一番有効な手段は、なんでしょうか?

分かりやすいのは「人との関わり」になると思うわ。
些細でえぇから、家族や友人とのふれあいを毎日に組み込んで欲しいわな。

やっぱり「人間関係」は、日々の幸福に重要なんですね。
転職の理由上位には、必ず人間関係が入ってきますもんね。

そうやな。
単純に「地位」とか「お金」だけのために、人は頑張れんのよな。

TOMOさんは、ご家族との関係で気を付けていることってありますか?

「小さな感謝」を伝えるようにはしとるで。
「感謝」は「当たり前」の反対やからな。

素敵ですね。
私も、周りの人にもっと感謝を伝える様にしないと…。

数字で言ったら、5つくらいを目安にしてえぇんとちゃうかな?
ある程度人のことを意識しないと、達成できないと思うわ。

5つですね。
意識してみます。

あとは「集中」やな。
人間の本能的には「集中」が出来ている時は、幸せなんよ。

「集中」ですか。
私も確かに、好きなことに取り組んでいる時は楽しいかもしれません。

「没頭」とか「夢中」の状態になれれば、人はストレスも感じんのやけどな。
それを妨げているのが「スマホ」なんよ。

確かに集中を切らせるものとして、スマホは現代で第一になってしまいますね…。

「スマホが幸せを妨げる」ってのは、事実なんよな。
…まぁスマホのない世界が良いとは、言えんけどな。

難しいですね…。
「時間」とか「お金」の使い方にも注意しないと、逆に自分を不幸にしてしまいそうです。

若いうちは「モノ」にお金を使いがちやけど、実際は「経験」にお金を使う方が有意義やと思うんよ。
「モノ」はどうしても廃れていくし、他のモノと「比較」出来てしまうからな。

その点「経験」は独自のモノだから比較できませんし、思い出が色褪せていくこともありませんよね。
意識して、私もお金を「経験」に充てていきたいですね。

お金の使い方は年齢によって変化していきやすいんやけど、歳を重ねると「他人」にお金を使うことに「幸せ」を感じやすくなるんよ。
相対的に、自分の「豊かさ」を実感しやすいんやと思うわ。

その域には、当然ながらまだ達していませんね…。
そんな感情があるんですね。

そんなことないで?
自分の「仕事」も、そういう所が多くないか?

…どういう意味ですか?

「誰かのため」という実感があった方が、仕事もしやすくないか?
「これは意味があるんだろうか…?」と思いながらより、充実感があるやろ。

そうですね…。
給料がどうとかではなく、純粋に「やりがい」としてそれはありそうです。

考え方一つなんよ。
給与だって、別にもらえばえぇんよ

そう…ですか?

誰かのためになった「総量」が「給料」だとしたら、たくさん貰えるのは「他人への貢献」が多かったからやろ?

…なるほど。
確かに、考え方一つですね。

まぁだからと言って「仕事」ばかりに注力するのが、別にいいわけでもないんよな。
自分の幸せをコントロールして、たくさんの幸せを知ることが大切やな。

「幸せ」にも、色々な考え方があるんですね。
一元的に判断せずに、多面的に自分の「幸せ」を考えてみようと思います。

そうやな。
いろいろと知った上で、自分に良さげなモノを選択したらえぇんよ。
