

…ふぅ。

今日はえらい疲れてるなぁ?

大学生の採用時期だからね。
大学のキャリアセンターに求人票を出したり、会社の説明をしたり…みたいなことを今しているんだ。

まぁ王道っちゃ王道の採用活動かのぉ。

そうなんだけどさ…。
大学のキャリアセンターの人の「リアクション」って、結構「まちまち」なんだよね。

リアクション?

うん。
ちょっとうちの会社って、特殊な技術を使っていたりするからさ。

ふむふむ。

学生に向けてもそうだし、キャリアセンターとか教授に企業説明する機会も結構あるんだ。
色々と工夫しながら説明しているんだけど、その中でも『キャリアセンターの人のリアクション』って結構まばらな感じがしてね…。

うーん…。
まぁ当たり前やな。

そうかな?

そもそも、キャリアセンターの職員の『目的』ってなんやねん?

目的?
そりゃまあ…学生にいいところ、自分の希望するところに就活成功させてもらう~みたいなことじゃない?

まぁ、概ね合ってるわ。

でしょ?

でもその中に「お前の会社の理解をしようっていう気持ちが入っている必要性」ってそこまでないんちゃうか?

えっ、どういうこと?

求人票を受け付けたり、会社から説明を受けるっていうのはあくまで「キャリアセンターの仕事だから」やっているってことよ。

うーんと…。
つまりは?

お前の会社の「技術」に対しては、『知識』もなければ『興味』もないってことよ。

…そうかな?

考えてみぃ?
学生はお前の会社の説明会聞きに来るんやったら、何かしら会社や技術に興味あるやろ?

まあ、そうだね。

そんで教授に関しては、当然お前も自分の会社に関連性がある大学の教授に会いに言っとるんやろ?

確かに。

それなら「知識」や「興味」は?
まぁあるよな?

そうか!
キャリアセンターの人は仮に「医療系の大学」であったとしたら、誰もが「医療の知識」を持っているわけじゃないか。

そういうことや。
教授、学生、キャリアセンターの人にはそれぞれ「知識」と「目的」の差があんねん。

だからリアクションが薄いこともあるのか…?

キャリアセンターの人も「内定率」って目標がきっとある。
仕事だからこっちの話は聞いてくれるけど、「知識」も「経験」も少なければ当然こちらの話の理解も少ないと思わんか?

そこは考えてなかったよ…。
教授、学生、キャリアセンターを全部一緒にしていた。

いわば「自分の会社をへの知識も興味もあまりない人」にどんだけ説明できるか?
…っていうのが、お前がキャリアセンターへの説明には求められるんちゃうか?

…確かにその視点は持っていなかったなぁ。

キャリアセンターとしても学生に「就活成功させて欲しい」って思いは当然あるはずやろ?。
担当者としては「自分が自信を持って学生にオススメできるか?」っていうところを、おそらく見てると思うねんけどな。

そうだねぇ…。
確かに。

となるとさっきも言ったけど「もともと知識も興味もない人」に説明をして…。
そこから学生にお勧めをしてもらうようなイメージで「自分の会社のPR」をせなあかんわな。

説明の資料は1つじゃいけないのね。

せやな。
対象によって「使う言葉」も「話す中身」も変えれるようにならんとあかんな。

分かった。ありがとう。
ちょっと資料からやり直すよ。