~考え直すという『才能』を持つ~

人間心理
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ワタシ
ワタシ

最近の困りごと、聞いてもらってもいい?

以前にも教わったことなんだけどさ…。

TOMO
TOMO

えぇで。

困りごとって、一体なんやねん?

ワタシ
ワタシ

新しいことを進めるにあたって、やっぱり役員承認が必要なモノがあってさ。

それが、やっぱり通らないんだよね…。

TOMO
TOMO

ふむ…。

それは役員たちが、従前の考え方を引きずってしまって…ということでえぇんか?

ワタシ
ワタシ

僕はそう思っているし、何とかしたくてイロイロ試してみたんだけどね。

やっぱりうまくいかなそうだから、もう一度しっかり学びたくて。

TOMO
TOMO

そうか…。

ワタシ
ワタシ

結構大切だと思うんだよね。

自分の思考を見直して、再構築することって。

TOMO
TOMO

それはそうやな。

その分、難しくもあるけどな。

ワタシ
ワタシ

過去の成功体験に引きずられたり、そもそも思考の再構築っていう面倒なことをしたくない人間らしさ…というか。

イロイロあるよね。

TOMO
TOMO

わかったわ。

もう一度その辺を整理して伝えたるけど、1つ約束してくれんか?

ワタシ
ワタシ

…なに?

TOMO
TOMO

最後は…お前の気持ち次第って結論になる。

しっかり気持ちを持って、聞いてくれ。

ワタシ
ワタシ

…わかったよ。

TOMO
TOMO

お前の言う通り、人には固定観念というモノがある。

長年にわたって個々人が積み重ねてきたモノで、これを変えるのはなかなか厄介や。

ワタシ
ワタシ

まさに、今僕が困っていて変えようとしているモノだね。

TOMO
TOMO

基本的にこの固定観念は、何かのきっかけや本人の気持ちの変化などで『自発的』に変わることはあり得る。

せやけど、他人からの働きかけで変えるというのはなかなか大変なモノや。

ワタシ
ワタシ

…うん。

そうだね。

TOMO
TOMO

まずは、固定観念を変えようとしている人の姿勢から話すで。

あくまでも、お前の様な少数派の人や。

ワタシ
ワタシ

仕組みをしっかり理解しないと、他人の固定観念なんて変えれないもんね。

しっかり頭に叩き込むよ。

TOMO
TOMO

姿勢として大事なのは『元々の考えに余白を持たせる』だったり『変わることを受け入れる余裕を持つ』、そして『普段から反対意見にも耳を傾ける』といった点が大切になるわけや。

…お前は、これらを持っているか?

ワタシ
ワタシ

自分には、少なからずはあるとは思うけど…。

普段からしっかり意識しているのかと言うと、少し微妙かなぁ…。

TOMO
TOMO

そうやろうな。これはかなり難しいことや。

人は日々「自分が正しい」ということを後押ししてもらいたくて、仲間を探している様なモノやからな。

ワタシ
ワタシ

それぐらい「変化」に対しては敏感というか、恐れみたいな感情があるんだね。

やっぱり固定観念を変えてもらう、考え直してもらうのはハードルが高いね。

TOMO
TOMO

ただ、現代ではその「変化」を恐れて変わらないことは、明らかに自分を苦しめることになる。

正解は日々変わるし、その変化の速度は著しいからな。

ワタシ
ワタシ

でも、それでも人は「考え直す」っていうことをなかなかしない…ということだよね。

それぐらい「考え直す」っていうことは、負荷の掛かることなのかもね。

TOMO
TOMO

人は『確証バイアス』というモノを、自分の中に持ち合わせていてな。

大体のことは、このバイアスから導き出された中で判断したいんよ。

ワタシ
ワタシ

それは…確か人が「楽をしたい」とか「現状に留まりたくない」「考え直すのは面倒」みたいな思考が、無意識にあるからだっけ?

TOMO
TOMO

…よぉ勉強しとるな。その通りや。

様々なパターンや経験を経て、過去から現在に至るまでその「偏見」を個々人で大切に持ってるんや。

ワタシ
ワタシ

そうかぁ…。

改めて聞くと、そいつらはなかなか手強そうだなぁ…。

TOMO
TOMO

せやから、何かのきっかけ…いや「衝撃」みたいなモノが無いと、なかなか変えることは出来ん。

「変えなきゃいけない」とどこかで分かっていても、動けない人もきっといるはずや…。

ワタシ
ワタシ

もし何かのきっかけがあって、自分自身の考えを「再考」することになったと仮定するとさ…。

どんな手順を踏むことになるんだろう?

TOMO
TOMO

思考としては「常に好奇心を持って、新しいことを学ぼう」とか「本当に今の自分の思考は正しいのだろうか」みたいに思い始めんとあかんな。

そして、新しいことを知って過去との違いを喜ぶマインドセットをせなあかんやろな。

ワタシ
ワタシ

とにかく新しいモノを取り入れて、違いや時代の流れを「嘆く」んじゃなくて「喜ぶ」かぁ…。

TOMO
TOMO

なかなか厳しいのは事実やけど、本筋はそんな感じになるやろうな。

そこまで持っていくことが、まず一番大変かもしれんで。

ワタシ
ワタシ

そんな気がするなぁ…。

僕が、説得力をもっと持っている人間だったらな…。

TOMO
TOMO

本来はな、「人は人から学ぶ生き物」やねん。

積極的に質問して、必要に応じて教えを乞うていくべきなんやけども、新入社員はまだしも上の人はなかなかそうはいかんことが多いやろなぁ。

ワタシ
ワタシ

…何か、何かないかな?

僕にも出来そうなこと。

TOMO
TOMO

相手に再考を促すためにか…。

ワタシ
ワタシ

どんな小さなことでも構わないよ。

…やってみたいんだ。

TOMO
TOMO

まずは相手の話を『傾聴』すること、そして現状の考えでミライを『どうやって(how)』実現するかのステージに上がってきてもらうことかのぉ…。

ワタシ
ワタシ

『傾聴』に『どうやって(how)のステージ』か…。

TOMO
TOMO

じっくりと相手の話を聴いて、その考えを基準として未来にどうやって活かしていくのかを考えてもらうんや。

そこではくれぐれも相手の固定観念を、頭から否定してはあかんで。

ワタシ
ワタシ

こちらから動かすんじゃなくて、あくまでも相手に気付いて動いてもらう…みたいなイメージ?

TOMO
TOMO

そういうことや。

人は他人の判断よりも、自分の判断を信じたい生き物だからな。

ワタシ
ワタシ

自分から動いてくれれば、その中で固定観念も変わる可能性があるわけか…

TOMO
TOMO

基本的に人は「決めたくない」、保留をしたい生き物ということも以前に話したよな?

ワタシ
ワタシ

確かに。

それは、大体が無意識に「やらなくてもいい理由」を捜しているんでしょ?

TOMO
TOMO

その通りや。

1つでもやらなくて済む理由があれば「やらない」という選択を取りがちやねんけども、そもそも「何もしない」とか「保留する」ということも、自分の決断なんやけどな。

ワタシ
ワタシ

無意識に「楽」そうな方に流れていく…。

それが「現状維持」とか「変化を拒む」ことに繋がるわけだね。

TOMO
TOMO

まぁ無意識もしっかりと使いこなせば、そんなに悪い奴でもないんよ。

無意識が使えん人間は、実際とんでもなく疲れる1日を過ごさなあかんで?

ワタシ
ワタシ

そうだったね。

確か…「自転車は最初は意識しないと乗れないけど、いずれ無意識に乗れる」みたいな話だったね。

TOMO
TOMO

そういうことや。いちいち意識して生きていくのは、あまりにもしんどいんや。

…そもそも内臓は「無意識」に動いているからな。

ワタシ
ワタシ

そうだね。

今までの積み重ねがあるから、人によって考えることや世界の見え方は違うけど、同じような所もあるね。

TOMO
TOMO

まぁ、そういうことや。

そして今まで「正解」だったことも、今後「正解」ではない世界に自分たちは生きていることを、改めて意識せんとな。

ワタシ
ワタシ

僕に…変えられるかな?

TOMO
TOMO

それは分らんけども、チャレンジする価値はある思うで。

ただ、その時に『目的』と『目標』を取り違えたらあかんで?

ワタシ
ワタシ

「目的」と「目標」…?

TOMO
TOMO

目的には大体終わりが無いのに対して、目標には終わりがある。

それに目標は、目的を達成する手段とも言えるわけや。

ワタシ
ワタシ

それはつまり…。

『目的』があるから、その達成のために『目標』は1つじゃないって解釈で良いのかな?

TOMO
TOMO

その通りや。だいぶ成長したな。

あとは、お前の気持ち次第で結果は変わるやろうな。

ワタシ
ワタシ

極論かもしれないけども、僕のやりたいこと(目的)は役員の固定観念を変える(目標)ことが出来なくても、達成出来るかもしれないもんね。

山の登り方は、様々だもんね。

TOMO
TOMO

うむ。

本来はそれに自分で気づいて、固定観念を捨てても前に進むことが必要なんや。

ワタシ
ワタシ

…うん。

やってみるよ。

TOMO
TOMO

「目標」に囚われて、「目的」を忘れたらあかんで。

それだけは肝に銘じてくれ。

ワタシ
ワタシ

よし!…やる!