

この前、若い人に向けた話をしたいと言っとったな?

そうですね。
若い人向けに。

思いついたんやけど、少し聞いてみるか?
…難しいかもしれんけど?

はい。
お願いします。

若さって言うのは、そもそも大きな「武器」なんよな。
言い換えると「まだ何モノでもない」っていうことが、自分は一番しっくりくるわ。

何モノでもない…というのは、未来の「可能性」というイメージですか?

まさに、そんな感じなんよ。
勘違いしがちなんやけど、若い人は「今持ってるモノ」よりも「まだ持っていないモノ」に価値を見出されとるんやな。

確かに、難しい話かもしれません。
持っていないのに、評価されているんですね。

そうなんよ。
せやから「自分の求められているニーズは?」とか「提供できる価値は?」って言う視点が、めちゃくちゃ大事なんよな。

考え方を広げると、いろんな「可能性」を創造することが出来そうですね。

まさにその通りで、視点をガラリと変えればチャンスはいくらでもあるんよ。
それが「若さ」の特権やと、自分は思うんやな。

仮にですがその重要さに気づいたとして、具体的にどのように行動すれば良いのでしょうか?
…かなり抽象的な話なので、なかなか具体化するのは大変かもしれませんが。

まずは…そうやなぁ。
「常識」を捨てるかのぉ。

「常識」ですか。

そもそも若い人には「新しい発想」みたいなものが、やっぱり期待されているんやと思う。
会社や世間に迎合するのは楽やけども、今までにない視点を発揮していく「期待」があると思うで。

確かに私も社会人になって、会社や世間の「常識」をたくさん知った気がします。
「社会人なら当然…」みたいな思い込みも、いくつも持っているのかもしれません。

その「暗黙の了解」を否定するとか、時代錯誤のモノに気づく力がでかいんや。
そういう期待値を、どうやって実現させるかが求められとるんよ。

他にはありますかね?
社会に「染まる」ことになった人が、なかなか出来ないことにはなると思いますが。

人間だれしもあるんやけど「サンクコスト」を、どうしても重く見てしまいがちなんよな。
年齢を重ねた人も「過去の成功体験」とか「自分の価値観」みたいなものに、やっぱり引っ張られるんよな。

…それが、若い人には少ないってことですね。

そうやな。
「これから」にとにかく重きを置いて、自分の将来を決める自由を感じて欲しいな。

目に見えにくい、気づきにくいモノですね…。
これは…難しそう。

やっぱりなぁ。
話そうか、迷ったんよ。

かなり抽象的ですもんね。
割と世間の話に従順と言われる世代ですから、この考えは全体には浸透しないかもしれません…。

「他とは違う」ということに、価値を見出してくれると嬉しいんやけどな。
「仕事」があるから「能力」を磨くってのが一般的やけど、今は「能力」に合わせて「仕事」をつくることが出来る時代なんやから。

仕事の多様性はよく言われますけど、未だに大多数の人は社会に従順だと思いますよ。
もちろん、私もです。

新しいニーズが生まれやすい時代やから、アイディアに気付ける人が本当に得をしやすい世界なんよな。
時間に価値を見出して「自分の順番」を売るとか、忙しい人の代わりに「何かをする」ってサービスがここまで発展したのもそういうことやと思うわ。

自分が子供の頃とは、サービスも様変わりしていますよね。
結局「気づいて、やってみる」ことが価値を持つんですね。

それは、その通りやな。
「やってみた」という事実に、自分は重きを置いてみてもいいと思うわ。

どういう意味です?

「しようとしている」って話す人、よくいるやろ?
「気づいてはいたけど、やらなかった」みたいな言い方よ。

確かに、いますね。

実際に「やったかどうか」が、ものすごくでかいのよ。
「やるか、やらないか」という観点でいくと、やった人を評価したいんよ。

それが、若い人には少ないと?

どの世代も一緒よ。
ただ「まだ何もない人」の方が、そのリスクは「持っていない」から明らかに少ないわな。

だからこそ若い世代には「新しい発想」を「どんどんチャレンジ」してほしいという理屈なわけですね。

ま、そういうことや。
難しいとは思うけど、持っている価値を活用して欲しいわな。

自然と、その価値は減っていくものですもんね…。
いろいろ考えさせられます。

この話をどう使うかは、君次第や。
まぁ無理せん程度にな。

はい。わかりました。



