

「頭がいい」って、結構抽象的だと思わない?

頭がいい?

うん。
「頭のいい人を採用しろ」なんて簡単に言われるけどさ、結局「じゃあどういう人が頭がいいの?」って具体的な要件ってあんまり良くわかんなくて…。

自分なりには、いくつか結論があるで?
まぁそういう抽象的なテーマに対して、具体的なイメージを創造出来るっていうのもその一つやと思うけどな。

じゃあ、TOMOの中にはいくつか具体的なイメージがあるって感じかぁ。

そうやな。

試しに、一つぐらい教えてよ。
僕は、少しでも当てはまるかなぁ…。

…どうかのぉ。
例えば「要約」がうまい人は、頭がえぇと思うで。

要約?

物事のポイントを押さえて、端的に話が出来る人やな。
「急に話を振られても、〇分で話せる」みたいなことが得意なイメージかのぉ。

それは…確かに頭がいいね。
「大事なポイントを短時間で掴む」とか「一言にビシッとまとめられる」なんて、そうそう出来ないもんね。

会話の中でも、そういうことが得意な人は話を盛り上げられるわな。

どういうこと?

「~ですよね?」って話を上手にまとめられるから、ダラダラ話が長い人との会話でもスムーズにコミュニケーションが取れるやろな。

「~ですよね?」ってまとめ、結構間違えている人も多い気がするけど…。

そこが「なんちゃって」と「本物」の違いやろなぁ。
確かに、そういう輩も多いからのぉ。

上手にまとめられるってことは、逆に「上手に広げる」ってことも出来るのかな?

そうやろな。
だからこそ、会話が上手って思われるんやろなぁ。

一体、どうやってやっているんだろう?

話しながら「会話のゴール」を、うまく調整しているんと思うで。
まずはその会話で「何をゴールにするか?」ってとこが、明確でなきゃあかんやろうけどな。

うわぁ…。
それは難しいなぁ…。

会議とかでも、時間を超えてダラダラ話す奴いるやろ?
「頭悪いなぁ~」って思うんよな。

結構そういう人、多いと思うな。

ゴールが見えてないねん。
作ってきた資料や会話の組み立てを、途中で変えられないのはとてもじゃないけど優秀とは言えんの。

時間のコントロールは、確かに出来ないと優秀には見えなそうだね。

聞き手の知識や理解を見ながら「Aの話は、難しそうだから詳しく」とか「Cの話は今日は触れなくても…」みたいに、状況に合わせて柔軟にゴールを調整できる力はあってほしいのぉ。

簡単に言うけど、なかなか難しいことだと思うよ。

だからこそ、それが出来るから「頭がいい」んやろ?

…おっしゃる通りです。
僕も近づくためには、どういうトレーニングがあるんだろう?

身近なモノとしては「とにかく長い話を短くまとめる」ってことを、日々行うことが大事なんちゃう?
人と話す時に、頭の中でのイメージが大事やな。

具体的には?

理想は「長い話を3つぐらいのカテゴリにまとめる」とか「難しい言葉を小学生に分かるように」みたいなところから、始めてみたらえぇんちゃう?

「抽象化」と「日本語間の翻訳」かぁ…。

他にも「具体例に例える」みたいなことも、大事やろな。
普段から「あるある」って『共感力』を意識して生活していることやな。

相手の話の整理も、そこにポイントを置いてみると考えながら聞けそうだね。

話が散らかる人は「時間軸」がめちゃくちゃな人も多いな。
そこの整理はもちろん、相手の「一番伝えたいところ」を創造しながら聞くこともトレーニングになると思うで。

なるほどね。

結局は「膨大な情報の上手な取捨選択」が上手い人は、今回で言う「頭がいい」になるんやと思うで。
まずは頭の中で…というよりかは、紙に書いて視覚化するところが第一歩目かもしれんな。

確かに、視覚的に落とし込んでみると「意外とまとまってない…」なんてこともあるもんね。

誰かに伝える要約であれば、別に「言葉」にこだわらなくてもえぇ。
「図」や「イラスト」、「表」の方が分かりやすいなら変換してあげることも大切やな。

「言葉の翻訳」だけじゃなくて、伝えるために「言葉からビジュアルへの翻訳」も大切ってことね。
僕はパワーポイントとか、あんまり得意じゃないんだよなぁ…。

まぁ、その辺も含めてのトレーニングやろうな。
慣れていけば「会話」だけで、様々な要約が出来る様になるんちゃうかの?

そうかぁ…。
「頭がいい」なんて言われる道のりは、やっぱり簡単じゃないね。

当たり前やろ。だからこそ、数が少ないんやで?

さて…。
出来そうなところから、やってみますか…。
