

話している内容がなかなか伝わらない人って、いると思いませんか?

あー。
いるなぁ。

あれって、どうしてなんですかね?
内容は別に間違っているわけじゃないのに、伝えるのが下手な人…みたいな感じですかね。

注意点はいくつかあるとは思うけど、ポイントを押さえればそんなに難しくはないと思うな。

ポイントが、あるんですね。
教えてもらってもいいですか?

まずは「手段」と「目的」を区別するってことかな。
話すことは、別に「目的」ではないんだよね。

…どういうことですか?

世の中にはなんとなく「話す」って人が、結構多いんだ。
話し終わった後に「ところでなんの話だっけ?」ってなったことないかな?

よくありますね。
友人同士だと、特にあるかもしれません…。

雑談でコミュニケーションを取ることが「目的」なら、別に構わないんだけどさ。
相手に何か伝えることが「目的」なら、それは達成できてないよね?

そういう意味ですね。
最初に「何を伝えるか」を明確に出来ていないと、そもそも「目的」が達成できないということですね。

そういうことだね。
だから、まずは「何を伝えるのか?」を明確にする必要があると思うよ。

他には、何かありますか?

主語が「自分」じゃなくて「相手」ってところも、大事なポイントかな。
相手を気遣って「使う言葉」とか「相手の関心」、さらには「話す時間」なんかも調整しないとね。

それは、どこかで聞いたことがある気がします…。
主語が「相手」じゃないと、話を伝えるのが難しいんですね。

相手のことを考える習慣がないと、これはなかなか難しいと思う。
自分もこれは人から指摘されて、結構気をつけるようにしているよ。

…TOMOさんですか?

当たり。

そうやって言ってもらえるのは、嬉しいことですよね。

そうだね。
今回の話も、だいぶ教えてもらったことかも。

でも、私はすごくわかりやすく聞けていますよ。
ろくさんも、話すの上手だと思いますよ。

ありがとう。
続き…いいかな?

はい。

あとは「メッセージを絞る」ってことも、大事だね。
話し手は「あれもこれも」ってなりがちだけど、聞く側はそんなに受け入れられなかったりもするんだ。

それはよくわかります…。

やっぱり主語が「相手」かどうかによって、その辺りはだいぶ変わってくると思うんだよね。
伝えたいことは「相手」を意識して「ゴール」を作って、多くとも「3つ」くらいにしないといけないかな。

今までの話が、ギュッとまとまりましたね。
最初にその意識がないと、相手に伝えることは難しいのかもしれませんね。

訓練としては、伝えたいことを「出来るだけ短く」って意識するといいと思うよ。
SNSでも「文字制限」ってあると思うけど、そんなイメージかな?

ボリュームを「絞る」って作業が、相手にとって有益なんですよね。意識しないと。

あとはやっぱり「ストーリー」と「データ」かなぁ…。
この辺まで出来ると、だいぶ伝わり方は変わってくると思うな。

「ストーリー」ですか?

何でもいいんだけど、例えばラーメン屋さんにしようかな。
1杯1,000円って「事実」だけ見ると、人によっては「高い」って思うよね?

そうですね。
私も、すこし高い様に感じてしまいます…。

でも1杯のラーメンを作る苦労のプロセスとか、こだわりの材料とかの情報があるとどうかな?
「これは1,000円でも安い!」って気持ちが変わった様な事ない?

TVとかで、ありますね。
「ストーリー」って、そういう意味ですか。

そうそう。だから「プロセス」って情報は、大事なのさ。

ただ「あんまり多くなり過ぎないように」ってのも…。
大事でしたよね?

そのバランスが、難しいだよね…。
ぼくも苦労しているよ。

伝えたいことがあればあるほど、難しいですよね。
もう一つの「データ」も、伝える情報は絞らないといけないかもしれないですね。

そうだね。
具体的な「数字」や「データ」は必要だけども、何でもかんでも伝えれば良いってわけでもないしね。

PowerPointとかでも、情報だらけで見づらいのもありますよね。
やっぱり「絞る」って作業は、大事なんですね。

大まかに、こんなところかなぁ…。
この辺が意識できていない人が、人に「伝える」のが上手じゃないと思っているよ。

端的にまとめてもらって、ありがとうございます。
すごく参考になりました。

まぁ誰もがすぐに出来るわけじゃないから、少しずつ改善していけばいいと思うよ。

そうですね。
私も小さなことから、気を付けていこうと思います。
