私自身が「話が長い」と思っているので、自然と読んだ本です。なるべくシンプルにまとめようとしても、話を広げてしまうのが現実的な私のクセです。ブログの記載もなるべく短くしようとしているのですが、やはり放っておくと勝手に文章が伸びてしまうのが、今でも玉にキズです。
さて、本の内容に入ります。話すことの「目的」を考えると「相手に動いてもらうこと」が前提になります。もちろん「雑談」や「コミュニケーション」もありますが、それも「相手に動いてもらうこと」の手段であると考える必要があります。
「誰に」「何を」「どうして欲しい」といったポイントが不明瞭であると、そもそも「話すこと」は無意味になってしまいます。きれいな資料や膨大なデータ、さらには前述の事前のコミュニケーションも結果的に意味を成しません。
裏を返すと「相手に動いてもらえる」のであれば「根回し」や「フォロー」は、重要な行為になります。「結果」を達成するのに必要な行為かどうかが大切ですので、まずは「結果」が出ているかがカギになりますね。
分かりやすく話をまとめるポイントは3つあります。「相手の事前共有情報の把握」「明確な結論」「3つの根拠」と言う条件が揃えば、比較的スムーズにメッセージが伝えられます。
特に「相手の事前理解」については、忘れがちなので注意です。その人の「立場」「知識」「関心」「欲求」などを把握していないと、せっかくの情報共有にズレが生じてしまう恐れがあります。
せっかく話しても、相手がその後に行動してくれないことも多々あります。悪意も否定できませんが、大半は「具体的な行動が理解できていない」か「忘れてしまっている」ことがほとんどです。相手の記憶に残すポイントは「左脳(論理)」と「右脳(感情)」の両方に訴えることです。論理だけ、感情だけではなかなか相手は動いてくれません。
社会人では「論理」にこだわる人も多いですが、実際はそうでもないことも多いですね。論理として意味をあまり成していなくても、相手が動いてくれれば「論理」として成立しているというのが本質です。結果として相手が動いてくれれば「正しい」ことになり、相手が動いてくれなければどんなに優れた論理でも「正しくない」となるのが面白いところです。
相手に伝える情報としては「主張」が最も大切です。「頑張った」という主観、度の過ぎたデータや装飾、事実の羅列はあまり意味を成しません。口頭の説明も資料の説明も、情報があり過ぎることは全てはメリットにはなりません。「とりあえず…」の感覚をなくして、相手のことを考えて必要な情報の取捨選択をする必要があります。
話をする前には、色々と考えることが大切なわけですが、その中で「考える」ということはどういうことなのか?について、この本では「知識と情報を加工して結論を出すこと」と定義しています。「知識」は自分の中にあるデータであり、「情報」は自分の外にあるデータになります。「情報」に対して「知識」を組み合わせて、自分なりの結論を出すことが必要です。ただの「情報の発表」にならない様に、注意が必要です。
ビジネス書は好きですが、書籍の「本質」を掴むことはなかなか大変です。短く、端的にまとめられる能力を、もっと磨いていきたいところです。

