

人前で話す機会が、私も少し増えてきたんですが…。
実際に話してみると、なかなか相手に伝わっていない感じがするものですね。

まぁ、最初はそんなもんやと思うで?
「出来ない」ではなくて「経験がない」ことによる可能性の方が、大きいとは思うけどな。

とりあえず一番心掛けているのは、何よりも「シンプル」にすることなんですよね。
いろいろと話したいことがあると、どうしてもごちゃごちゃしてしまう感じがしまして…。

それは、えぇ心がけやと思うわ。
インパクトを持たせるイメージで、端的に言い切ることが大事やな。

世の中も、そういう設計になっているものが多いことに気が付いたんですよね。
自分が気になる本やWEBサイトは、そういうことが多いです。

情報が多い世の中やから、情報の価値を「リード文」とかで判断されることがほとんどや。
「中身で勝負」の前に、その中身を見てもらう工夫が必要ってことやな。

ただ実際読んでもらった中身が期待外れ…ということは、もちろん避けたいです。
データや構成をしっかりして、読んでもらったり伝えたことが良い印象になるといいんですが。

ここまで話していても、やっぱり「減らす」ってことの大事さは痛感している様やな。
興味が人は移り変わりやすいから、もう「1つに絞る」ぐらいの潔さが無いとあかんな。

1つ…ですね。

しかもそれを「エレベーターで伝える」ぐらいの気持ちでいなあかんで?

…どういうことですか?

3階から10階に行くエレベーターに乗ったら、部長がいたんや。
10階につくまでに部長に1つ、伝えたいことを伝えるイメージや。

それは…ほんの1分くらいかもしれないですね。
伝えられる内容は当然限られますし、説明も極力削ってシンプルにしなければいけませんね。

常々そんな気持ちでいれば、物事の「本質」を捉えられると思うで?
大事なのは、主語を「相手」に出来るかどうかやと思うんよ。

…すみません。

さっきの話のWEBサイトとかの話やと、リード文と内容の違いみたいなもんや。
興味があって開くかどうかは、その人に委ねてえぇんよ。

…なるほど。

文章を書くにしても話をするにしても、結局大切なのは「相手」やねん。
…わかるな?

はい。

大事なことは「相手に負担を掛けない」ということなんよ。
相手の知識を考慮しない説明は、どれだけ内容が秀逸でも無意味ってこともあるやろ?

さっきの話ですと、相手の「時間」ってところも大事ですよね。

その通りや。
いくら上手な説明でも、5分しか時間のない人に30分話してたら意味ないんよ。

主語が「相手」ということに、もう少し配慮をするようにします。

「難しい言葉を使わない」とかも、相手への配慮やしな。
繰り返しになるけども、相手に判断を委ねるんやで?

はい。
そうですよね。

せやから、自分の気持ちとか考えは「断定」を用いてもいいんや。
それをどう判断するのかは、あくまでも「相手」やからな。

なるほど。
確かに、自分は少し遠慮した文末のことが多いかもしれません。

せっかくやから、自分の話は聞いて欲しいんやろ?
だとしたら「強い言葉」を使って、自分のメッセージをしっかり伝えることも大事やで。

普段から意識して「言葉を絞る」とか「メッセージを決める」みたいな習慣があると、いざその力が必要な時に役立ちますね。
普段からしていないのに、急にやることは難しそうです…。

繰り返しになるんやけど「減らす」ってことは、出来る限り行うことは良いことやと思うんよ。
「相手の時間を減らす」ってことは、結果的に相手への贈り物やねん。

その考えは、素敵ですね。
相手のことを考えるからこそ、自分の伝えたいことを「減らす」んですね。

「シンプルに伝える」って考えは、ベクトルとしてはとてもえぇことやと思う。
あとはその内容ややり方を洗練させて、一層スキルアップを図って欲しいわな。

はい!頑張ります。
