

なんかさ、最近の履歴書を見ててもいまいちピンとこないんだよね…。

なんや?どういう意味や?

なんかこう…感情に訴えかけてこないんだよね。

ほう、どれどれ…。
あぁ~なるほどなぁ…。

…何かわかるの?

これはな、履歴書が『左脳』にしか訴えかけて無いから、あんまりピンとこないねん。

左脳?

そうや。
『左脳』や。

左脳とか右脳って…
脳みその話?

…他に何があるんや?
そもそも、お前は『左脳』と『右脳』の働きの違いって…ざっくりとでも理解出来てるんか?

うーん…。
どうかな…?

ざっくり言うと…
『右脳』は『感情』、『左脳』は『論理』を理解する働きをしとる。

そう…なんだね。

つまりは『脳みそは半分ずつしか理解出来ん』ってことになるわな。

半分ずつ?

そうや。

うーん…。
もう少し詳しく教えてよ。

極端な話やけど…。
『論理だけ、もしくは感情だけを完璧に100%伝えたとしても、相手の脳みそ(左脳と右脳それぞれ)には50%しか届いてへん』っていうことや。

ちょっと難しいなぁ…。

言い方変えるとな…。
『完璧な論理で無機質に伝えた情報は左脳で50点(満点)やし、論理がなくて全力の情熱を傾けた情報も右脳で50点(満点)』やねん。

ふむふむ。

どんな場面でもえぇねんけど…。
たとえ論理がどんだけ完璧だった、もしくは感情が全力で込められた話、だとしてもそれだけだと実際は 100点中 50点 しか取れてへんねん。

50点かぁ…。
点数で改めて言われると、微妙かもね。

そうやなぁ…。
例えばある競合他社の営業マンが『感情』を伝えるのが苦手やとする。
取引先でのプレゼンがうまく出来なくて、結果的に 30点 しか伝えれへんかったとするで?

うん。

さらに言うと、そいつは『説明(論理)』もイマイチなんや。
商品説明は…まぁ「かろうじて分かる」っていう程度でこれも 30点 やとする。
結果としてこれは合計 60点 やんな?

…確かにそうだね。

点数だけで言うと…。
『完璧な論理の説明=50点』にも、『完璧な感情のアピール=50点』にも勝つっていうことが分かるよな?

なるほど…。
そういうことね。

最初の履歴書にはな『感情』が全然足りてへんねん。

だから「イマイチ」に感じちゃったのか…。

と言うよりも、履歴書を含めて世の中の「説明」やら「資料」は大体『論理』にばっかりみんな注力し過ぎてんねん。
履歴書を見て「どう思ってもらいたいのか?」って意図が感じられないとまずいんよ。
「説明や文書の『論理』が完璧ならOK」じゃなくて、『感情の加点が足りない』っていう事実をみんなもっと気にせなあかんわな。

なるほどね…。
そういうことか…。

お前も資料を作るときには『正しく書く』っていうのはもちろん大切なんやけども…。
もう少し『感情』にスポットを当てて、資料を作る必要があるで。
そもそも論理は感情の一部、りんごと果物の関係やねんからな。

りんご?果物?

ほなな~。

ちょ、ちょっと!
~焚火を見ながら今日のまとめを~