

いやぁ…。
日々過ごしていると、不安は尽きないなぁ…。

お前はどちらかと言うとネガティブで、悲観主義やもんな。
そりゃ…不安はなかなか尽きないわな。

そうなんだよねぇ。
悲観主義じゃなくて楽観主義になれたら、多分少しは楽になれる気がするんだけど…。

別に悲観主義も悪いもんちゃうで?
結局は、考え方一つや。

前に「ネガティブもパレート最適の20%分ぐらいは持つべきだ」なんて話もあったしね。
結局は、考え方かぁ。

今回は、ほぼ悲観主義に全振りしてみようと思うんやけどな。
多少…極端かもしれんけど。

絶対的な悲観主義ってこと?
それは…どうなのかな?

でも悲観主義やと、基本的に何か物事を始める時に始めやすくないか?
最初から「どうせ無理だろうなぁ…」って感じやから、変に期待しなくて済むやん?

ま、まぁ理論上はそうかもしれないけど…。

しかも「どうせ出来ないだろう」って思っているから、万が一出来た時に振り幅があるやん?
きっと楽観主義より、幸せを感じやすいと思うで。

うーん。
確かにそれはそうかもねぇ…。

楽観主義って「まぁ、どうせ出来るやろ」って考え方やんか?
結局「出来る」ってことに期待しているから、意外と新しい物事には向いていないとも捉えられるのよ。

楽観的だから気軽にチャレンジ…っていう見え方ばかりでもないのかぁ。
ホント、考え方一つだねぇ。

で、出来た時にもそんなに喜びはないわけやな。
「どうせ出来るだろう」って思考だからな。

期待から距離を取る考え方からすると、楽観主義はちょっと考えモノだね。
幸福の最大の障害は『期待』だって前に教えてもらってるし。

せやろ?成功とか幸福とかを過大に望むと、どうしても人って委縮してしまうんよ。
だから、悲観主義の方が物事に取り組みやすいんやないかなーって思うとるんよな。

なるほどねぇ…。

んで、悲観主義の人が何かに取り組むと…。
「自信を得やすい」って側面もあると思うんよ。

自信?

結局のところ『成功体験』こそ自信の源やからな。
繰り返し新しいことに取り組んで、成功体験を増やすことが自信に繋がるのよ。

ふむふむ。
…こうやって聞いていると、悲観主義でも全然アリな気がするよ。

せやろ?
結局は、繰り返しになるけど考え方一つなのよ。

頭でイロイロ考えてしまって、行動できてない時が一番しんどいかもなぁ。
モヤモヤばっかり溜まっていくというか…。

そのモヤモヤを晴らすには、とにかく行動した方がえぇで。
その行動のための思考こそが『悲観主義』なんちゃうんかの?

世の中は「楽観主義」での行動を推しているけど、TOMOは「悲観主義」での行動推しか…。
面白いね。

繰り返しになるけど、楽観主義はどうしても「どうせ出来るだろう」っていう『期待』が背景にあるからな。
別に悪い訳じゃないけど期待に応え続けると、その期待は「大きくなりがちやから大変」って見方もあると思うんよ。

確かにそうだね。
期待に応えると、次の他人からの期待は大きくなるなぁ…。

調子がえぇ時は問題ないんやろうけど、そうじゃない時の対処も考えたいわな。
例えば「失敗」の直後とか、最初にお前の言ってた「不安」が何となく出てきている時とかな。

楽観主義は、別に失敗しても大丈夫なんじゃない?
「どうせいつかは出来る」って思考でしょ?

1回や2回ならそうかもしれんけど、数十回うまくいかんかったらどうや?
それでも楽観主義を貫けるか?

確かに…。
でも悲観主義も出来なかったら「どうせ自分なんて…」って考えになっちゃうんじゃない?

それは、どこかで自分に『期待』してるんやろ。
本当に悲観していれば「ほら、出来なかった」ぐらいになると思うんやけどな。

結局は楽観主義も、悲観主義も考え方一つでどっちにもなるのね。
優劣なんてないのかぁ…。

そもそも大きな「失敗」の後に正常な判断なんて、出来るとは自分は思うてないわ。
時間を置いて「回復」してからやないと、正常な思考はそもそも無理やろ?

実際は、そうなのかもね…。

せやから、人間に本能的に備わっている「回復力」を活かした方がえぇで。
脱力して、肩の力を抜いて、ストレッチして正常に戻るのを待つぐらいの余裕を持って欲しいわな。

理屈ではそうなんだけどね…。
実際には色々考えてしまうんだよね…。

視点が「イマ」にないと、やっぱりそうなるやろな。
「カコ」とか「ミライ」に対する後悔とか漠然とした不安が、きっとお前には聞こえるんやろなぁ。

まぁ…そうだねぇ。
メンタルケアのやり方はたくさんTOMOからも聞いているけど、結局そうなんだと思うよ。

しんどくなったら視点を「イマ」に集中することや。
「イマ」は仕事もあるし、生活もあるし、家族もいるし、何より生きている。これを強く実感することや。

「イマ」に集中すれば…とりあえず問題なしって感じに思えるかぁ。

あとは悩みや不安、後悔と向き合いたいなら、やっぱり原始的やけど紙に書くことやろな。
頭で考えたらあかんで?

紙に書くと自分を客観視出来る…んだっけ?

それもあるし、悩みや不安には「自分にコントロールできない」モノも意外と多かったりするから、それを「どうにも出来ない」と認識出来るのも大きいのぉ。
そこから残ったモノに優先順位をつけて、一つずつ潰していけば視覚的にも問題が解決しているっていう実感から良い効果があるやろ?

なるほどね。
何も出来ないよりも、実際に手を動かせるのは大きい気がするよ。

せやな。
…ただ、不幸を取り除いても幸せになれんで?大丈夫よな?

以前にも聞いたね。
不満の解消は、満足じゃなくて「没満足」ってことでしょ?

そうや。せやから自分の満足や幸せは、自分の責任でしっかり見つけていかなあかん。
お前の人生の主役は、あくまでお前や。

うん…。
そうだね…。

物事には裏があるから、表があんねん。
片方が「善」で、片方が「悪」って決めつけないで『裁判官の視点』で公平に物事をみて思考が出来る様になりたいのぉ。

そっかぁ。
僕も、少しずつでも達観していきたいなぁ…。

なぁに。
自分も、まだまだよ…。
