

僕って、やっぱりネガティブ思考だと思うんだよね。

…何や?急に?

いや、そう思うわない?

まぁ…今までの感じからすると、恐らくそうやろなぁ。

ポジティブになれる様に、何かコツを今日は聞きたくてね。

ふーむ…。

なに?どうしたの?

もちろんポジティブも大事やねんけど、ネガティブだって大事やで?

そ、そうかなぁ…?

今日の話を聞いた上で、どうするか考えてもえぇんちゃうか?

うーん…。
わかったよ。

まずは『ポジティブシンキングは大事』ってことやな。

え?あれ?
話…聞いてた?

もちろんや。基本は,
ポジティブの方がえぇに決まっとる。
ただ、そうやなぁ…2~3割はネガティブを持つことも大事なんよ。


ポジティブが8割に、ネガティブが2割…。
あれ?これって…?

そうや。パレート最適や。
だから、ネガティブも大事なんよ。

具体的に、どういう時にネガティブは役に立つの?

まずは、ネガティブの方が慎重に行動するから、細かい所に気が付きやすいと言える。石橋を叩くのがネガティブで、渡るのはポジティブって感じかのぉ。
いずれにせよ『ポジティブと、ネガティブのバランス』が一番大事やな。

石橋を叩いてばかりもダメだし、叩かずに渡るのもダメ…って感じか。

そういうことやな。
メンタル的にも「不快感」というネガティブな感情は、結果的に心を強くすることにも繋がるで?

不快感が…心を強くするの?

快適に慣れ過ぎると、人はどうしても弱くなんねん。
もちろん程度の差はあるけど、夏場にクーラー使う人とある程度制限する人やったら、後者の方が暑さへの耐性が付く…みたいな感じかのぉ。

うーん。
なるほどねぇ…。

もちろん不快が強すぎんことは、あくまでも自分の中で調整せなあかんがな。
ネガティブがあるから、快適な状態にも感謝が出来るんやで?

確かにそれが「当たり前」になってしまうと、人は感謝をしなくなってしまうよね。

何度か話しているかもしれんけど、人は「ポジティブよりネガティブに敏感」やねん。
ネガティブを見つけると、改善しようと努力したがるからな。

確か「商品やサービス」のPRには、ポジティブを与えるイメージ以上に『ネガティブを取り除くイメージ』を与えた方が良いって、前に言ってたよね?

そういうことや。
人は基本的に、ネガティブを避けるために労力やお金を掛ける傾向にあるからな。

じゃあ…自分の中にネガティブを見つけると、それを「改善しよう」と人は思うのかな?

まぁ、基本的にはそうやな。
ネガティブはまさに「成長の種」とも言える。ただ、あくまで「種」やから、そこから花が咲いて実を結ぶかは自分次第やろうけどもな。

なるほどね…。
ネガティブも、やっぱり人間にとって大切な感情の1つなんだね。

そうやで。本来感情に善も悪は無いんや。
あくまでも『心のシグナルの一つ』にネガティブがある…ぐらいの捉え方でえぇんよ。

そうかぁ。
どうしてもネガティブを抑え込んだり、どうにかしようと考えてしまうからなぁ…。

自分の子供がいじめられてたら「怒り」が沸くやろ?災害の最中に居れば「恐怖」を感じるやろ?
その感情は一括りにすると『ネガティブ』やけども、人間には絶対に必要なんよ。

そうだね。
ネガティブは、心のシグナルの一つかぁ…。

せやから心の中のネガティブが話しかけてきた時には、冷静に話を聞いてやらなあかん。
自分に何かを教えてくれてるんや。

ネガティブな感情が出てきた時ほど冷静に…ってことね。

そうやな。
これは、相手に対しても有効やと思うとるで。

えぇーっと…。
どういう意味?

負の感情ほど、相手には淡々と伝えるべきやねん。
「私は怒っています」「私はそれがイヤです」と感情なく言われるの怖いやろ?

た、確かに…。

ネガティブに全振りする必要は無いけど、持ち合わせることは間違いなく大事や。
ポジティブは最高の結果を望む時に必要やし、ネガティブは最悪の事態を想定するときに必要やからな。

結局は、ポジティブとネガティブのバランスなわけね。

まぁ、そういうことやな。
ポジティブ優位のパレート最適を、目指して欲しいのぉ。

自分なりにしっかりと調整して、良いバランスを目指すよ。
無理にポジティブにならなくても良いって思えると、少し気が楽になったかな。

せやな。
色々考えるのはネガティブのおかげやし、お前の仕事上も必要やしな。

うん。
確かに。

ポジティブ8割、ネガティブ2割を心がけて日々過ごすとえぇで。

わかったよ。ありがとう。
