

最近メンタルの勉強続けてきたけど、感触としてはどうや?

そうだね…悪い感じはしてないよ。
でも改めて考えることも多いし、『正解のない世界』だなぁなんてのも感じたりするかなぁ…。

まぁそうやな。
多くの人に当てはまりやすい話からしてるけど、個々人のメンタルの悩みなんて必ずしも一致するわけないしな。

そうだね。一体何がそんなに問題を複雑化させているんだろうね?
「もっと単純でいいのかなぁ」…なんて思ったりもするよ。

確かにそうやな。
でも多くの人に言えるのは「自分の悩みって何?」なんて聞いたら、そんなにうまく答えられへんってところにあるんちゃうかなと思ってるわ。

『悩み』が答えられないか…。

そうや。
『言語化』ってやつや。言語化は結構大事なんよ。

そうなんだ。

「よくわからないけどなんとなく悩んでる」っていう状態が一番ボディブローのように効いてくるんよ。
『うまく言葉にできるといい』というよりかは『うまく言葉にできないデメリットが大きい』という感覚かのぅ。

紙に書き出したり、マインドマップに書いたり、ワードにに打ち込んだり…。
っていうことをすればいいのかな?

まぁそうやな。声に出すだけでもええねんけど、やっぱり目でも確認してやってほしいな。
とにかく『自分の悩み』を『無意識』から『意識』の領域に引きずり出してやるっていう感覚が大事なんよな。

「無意識」を「意識」へ…引っ張り出す?

そうや。思考の大半は「無意識」の中で処理される。
人間はすごい優秀なんよ。でも、どうしたらいいかわからない小さな問題が積み重なっていく…っていうのが悪循環なんや。

だから必要に応じて『無意識』を『意識化』しなきゃいけないのか…。
それが出来ると、どういう良いことがあるの?

大きく分けて二つある。
1つ目は嫌なことを気が進まないことの「方針」を決められる。2つ目が脳みその負担を減らせる。そんな感じやな。

『方針の決定』と『脳の負担減少』か…。

まず一つ目の方針の決定っていうのは「なんとなく嫌やなぁ」って思ってることを表面に出すことによって、ある程度の対策を立てられる可能性がグッと上がるわな。
さらに言うと、書き出してみると意外に大したことじゃない…と感じられることも多い。

頭でモヤモヤしていたことが、実際に起きてみたら大したことなかった…みたいな感じ?

ま、そんな感じやな。

思い当たる節はそこそこあるかも…。
それが実際に起こる前に、「無意識」から「意識」の領域に移してあげるってことね。

そうやな。
次に脳みそは『無意識』にバチクソ動いてくれるんやけど、その処理能力には限界があるのよ。

…パソコンみたいだね。

その通りや。
例えばそうやな…脳が5つのタスクしか同時に処理できないと仮定すると、そのうち無意識にモヤモヤの処理に3つも使ってたとしたらどうなる?

使えるのはあと2つか…。
それはもったいないね。

せやろ?だから「無意識」じゃなくて「意識」の領域に持ってくんねん。
そこである程度の方針や結論を導き出せたとすると、タスク処理が出来る領域が広げられるのよ。

なるほどね…いいことづくめだね。
とりあえず悩みを書き出してみるだけだもんね。

その後に対策出来るモノは対策したらえぇ。今すぐに出来ないものは今考えなくてもえぇ。
そうやって、自分自身を解放してやるってイメージかのぅ。

対策すべき所に注力出来るのは、大きなメリットだと思うよ。
前に「自分でコントロール出来ることに注力すべし」みたいな話も聞いてたけど、よく似ているね。

…自分自身についても全てはコントロール出来んのに、他人を動かそうとするなんて大変やろ?

そうだねぇ…。
でも、逆に無意識に任せた方が良いモノとかってあるの?

そうやなぁ…。
自分は「無意識」に放り込むこともするで、とりあえず「意識化」して今は何も出来んとしたら「無意識」の領域に送り返す感じや。「急がんでもえぇわ~」ってな。

せっかく「意識化」したのに?
…また「無意識」の負担が増えちゃうんじゃない?

「急がなくてもえぇ」って処理をしてやったから、常にグルグル無意識が働くわけちゃう。
でも、ふとしたことから解決策が浮かんだり、点と点が結ばされたりするのは明らかに『無意識』のおかげなんよ。

はぁ~なるほどね。
「無意識」もしっかり理解し、て適した働き方をしてもらうってことか…。

そんな感じやな。無意識は特徴として幾つか性格が決まっとる。
「共感されると幸せ」とか「繰り返されるとその通りになる」はまぁ当てはまるやろな。

「共感されると幸せ」かぁ…。

それはどんな人間でもあるやろ?自分と全く接点がない人を、好ましく思うことは少ない。
…まぁ全くないとは言わんけどな。

なるほどね。
自分と共通点があると好意的に捉えるのは、無意識にしているのか…。

一方で「繰り返し」によって無意識が思い込んでしまうこともあるんよ。
自分を卑下する言葉やダラダラと何となくの悩みを持ち続けていると、それが通常運転、つまりは「その通り」になってしまうんよ。

暗記って繰り返しで定着するのと近いのかもね。
対策としてはやっぱり「意識下」に持ってくる感じかなぁ?

それももちろんやけど、繰り返し思い込めば『無意識』は染まってくれるんやから…?

…「ネガティブ」じゃなくて「ポジティブ」に思い込めば良いのか!

正解や。
ポジティブ思考はあながち間違ってないのよ。お前は完全にネガティブ思考やからな 笑

ま、まぁそうだけど…。
でも自分のネガティブな感情とか悩みを開示するって、なんか少し恥ずかしくてね…。

悩みの言語化はもちろん他人に伝えても効果はある。でもそれを自分の中に留めてもえぇのよ。
例えば悩みをマインドマップに書き散らかしたら、自分が見るだけにすればえぇ。ムリに他人に開示なんかしなくても効果はあるんやで。

そっか。
それだとグッとハードルが下がる感じだなぁ。

あくまでも大事なことは「意識下」に一度悩みを置いて、そこから気づきを促すことや。
すぐに解決出来なくてもえぇ。「すぐには出来ない」と気付けただけでも、大きな一歩なんよ。

よし!早速やってみるよ!

話を聞いただけじゃあかん。
すぐに実行する姿勢は、ホントにえぇことやで。
