前に「志望動機で学生が経営理念について触れてくる」みたいな話って…したことあったよな？
あぁ、あったね。
経営理念にはやっぱり触れてくる学生、多いよね。
ちょっと立ち止まって考えると…。
お前は『経営理念』ってどこまで理解してんねん？
経営理念でしょ？
まぁ「何ですか？」って聞かれたら答えるけど？
…そんなもんか？
まぁ、改めて言われると…。
どういう風に理解して良いのかねぇ…？
経営理念って…。
大事ちゃうの？
いや、大事だけどさ…。
なんや？
「採用の担当者」はそんな理解でえぇんか？
いや、まぁ…。
良いか悪いかって言うと、良くないかもしれないね。
もう少し経営理念について、お前自身が学んでみる必要もあるんちゃうかな？
企業の特色は、経営理念にやっぱり出るで。
そうかぁ…うん。
そもそも「経営理念」って、『誰が何のために』決めたんだろうね？
まぁ基本的に「創業者」が決めたっていうのはあると思うけれども…。
「誰が決めた」っていうよりかは、その経営理念に「どんな意味があるか」っていう理解の方が大事やと思うで。
まぁ、そうだよね。
経営理念には主に企業が目指す『ゴール』、『価値観』、『存在意義』。
これらが、少なくとも入っていると自分は考えているで。
えっと…。
「ゴール」と「価値観」と「存在意義」ね。
そうや。
だから、社員は困ったときにはこの「経営理念に立ち返る」っていう姿勢が大事やな。
ふむふむ。
一つずついくで。
まず『企業の目指すゴール』やけど、これはどちらかというと「抽象的」になってることが多いな。
抽象的なの？
どうして？
例えば「売上〇〇億円」みたいな形で具体的になると…。
それを達成してしまったら、「経営理念」って終わってまうやろ？
まあ、そうだね。
それじゃあ良くないの？
良くないってことでもないけれども、ある意味「ずっと追い求め続ける」っていう観点からすると、ある程度『企業のゴール』は「抽象的」になってる方がえぇと思うで。
まあ、経営理念を考えた人が「どういうところを目指してるか」っていうところやから、そういうのが書いてあるってのが自然やけどな。
まぁ、そうだね。
うちの経営理念も、そういうことは少なからず書いているなぁ。
次に『価値観』やな。
これもある程度「抽象的」になってることの方が多いんちゃうかな？
うーん…。
「人を幸せにする」とか、「誰かの役にたつ」みたいな感じで書かれている「経営理念」は確かに多いもんね。
あぁ、それでえぇと思うわ。
それを「〇〇を使って」とか「〇〇を介して」っていう形である程度「具体的」になってくると、もしそれが「世の中から不必要」となってしもたら、「経営理念」の意味がなくなってまうからな。
なるほどね…。
「目指すビジョン」と「どんな価値観を持って会社に勤めてほしい」ってのが、「経営理念」には書いてあるわけね。
そうや。
そして最後に『会社の存在意義』についても書かれているで。
「存在意義」かぁ…
そうや。
「困った時に社員が寄りかかる」ってのが、経営理念って感じや思うとる。
困った時に寄りかかる？
例えば「安心安全、石橋を叩いていこう」みたいな経営理念やったら…。
社員は当然チャレンジするよりかは安心を取って、たくさんの人の意見を聞いたうえで行動しようとするわな。
そんな経営理念、あるのかな？
良い悪いや、あるかないかってのも踏まえて「自分の行動に困ったら常に意識する」のが本来の経営理念やねん。
「どちらかというとチャレンジ」みたいな経営理念であれば、困った時に寄りかかるとすると「先ずはやってみる」って方向に社員は育ちやすいやろ？
まぁ、確かにそうだね。
でもそれって「経営理念」を『ちゃんと理解してる』っていう前提のもとだよね？
そうやな。
だから話を最初に戻すと、採用面接において「経営理念」を挙げてくる学生ってやっぱり多いわけやから、会社の考え方っていうのはまず採用担当はちゃんと意識せなあかんわけや。
うん、確かにそうだね。
それをしっかりと相手に伝えて、十分理解してもらった上で入社をしてもらわな。
さらに言うと…。
その経営理念が、会社の実態と合ってないといけないよね。
当たり前や。みんなそれを信じて頑張るんやからな。
経営理念を理解するときに「企業の目指すべきところが書いてるのか？」、「企業は何を持って社会に存在する意味があるのか？」、そして「自分たちが困った時に寄りかかれる価値観があるのか？」みたいな所しっかりと書いて欲しいけどな。
なんか他の会社の経営理念、ちょっと気になってきたかも。
難しいことばかり書いてよくわからん会社もやっぱりあるから…。
結局「シンプルザベスト」みたいなところもあるけどな。
…うちの会社は大丈夫かな？
ちょっと色々興味持ったから調べてみようかな？
えぇ心がけやな。
