

「自己肯定感」を高めたいんだけど…。

また、何かあったんか?

「自信がない」って社員が多くなったみたいで、自己肯定感を高める仕組みを体系化したいと思ってね。
まぁ、上司からの相談なんだけどさ。

高める前に、まずは自己肯定感の仕組みを理解せなあかんやろな。
ほんで高めるための方法を、場合分けして整理していこか。

自己肯定感の仕組みと言うと…なんだろうな。

自己肯定感が上下するのは、主に「他人からの評価」「他人との比較」「失敗と成功」「不測の事態」といった具合やと思うわ。
高めるためには「言葉」「思考」「行動」を整理する必要があるな。

結構、項目が多いね。
一つずつ整理しないと。

割と、言葉通りやで?
「他人からの評価」なんて、まさにそのままや。

人からの評価が低いと、やっぱり落ち込むよね…。

そうなんやけど、結局他人が自分のことをどう思うのかなんてコントロール出来んことやねん。
人の話を聞きすぎるのも、問題なんよな。

確かにそうだけどさ…。

人の好き嫌いは誰にでもあるんやから、嫌なやつとは意識して距離を取ればえぇのよ。

そうかぁ…。

他人との比較は、正直世の中に溢れとるわ。
学生時代の「偏差値」に始まり、「内定」やら「出世」なんかはまさにそれやな。

そう考えると、人生の大半は「他人からの評価」なんだね。

まぁそれが「他人より優れている」という、いわば錯覚に繋がってしまうのよな。
「みんな違ってみんないい」って具合で「自分の人生を楽しむ」って感覚でえぇ。

自己肯定感は…他人が上下させることが多いんだね。

確かにそうやけども、自分や外部環境にも当然左右されるで?
「失敗」とか「成功」に対する自己評価もそのうちの一つやな。

確かに「成功」すると自己肯定感は高まるし、逆に「失敗」すると落ちてしまうよね。
それが、良くないのかな?

「失敗」については、影響が大きいからな。
「失敗」を「成長」の一部って考えるくらいの余裕が欲しいわ。

「失敗」は確かに「成長」の一部だけど、この考えはまだまだ浸透していないのかもね。

「成長」の一部であると考えられないと、そもそも「失敗」はただの「自分の無能の証明」ってなってまうんよな。
それは、すごくもったいないと思うわ。

考え方一つで、目の前になることを変えられるんだよね。
それなら、なるべくポジティブに捉えた方が良いよね。

一番しんどいのは「事故」とか「病気」みたいな「不測の事態」やろな。
そんな時でも自己肯定感を高いままで歩めるのなら、今までの話はほとんど大したことないやろな。

そうだね。
それは…確かに。

まぁ自己肯定感の上下の仕組みは、こんなとこやな。
そんで、これらをどうやって高めていくかって話やけど…。

「言葉」「思考」「行動」をコントロールするんだよね?
まずは「言葉」かな。

これらは割と単純で、言葉は「ポジティブな言葉」を使うだけでも効果的や。
普段ネガティブな言葉が出てきそうな時でも、別の言い方でポジティブに言い換えればえぇ。

「自分の言葉を一番聞くのは自分」ってやつかな?

そうやな。
せやから、何か始めるなら「言葉」を直すのが手っ取り早いわな。

「思考」は、どうやって変えていくのがいいのかな?

大事なことは「自分で選ぶ」ってことやと思うで?

どういう意味?

例えば理不尽に上司から怒られたときに「なんだコイツ」って怒りを表にするのか、「何か家庭でイヤなことがあったのかなぁ」って冷めた目で見るのかを選ぶ…とかかのぉ。

…そんなんでいいんだ。

事実があったとして、それを「どう考えるのか?」は自由やねん。
ある意味無駄なことを考えないことも、自己肯定感を下げないことには重要やで。

なるほどね。
そして、最後に「行動」だね。

行動は純粋に「自分のしたいこと」を見つけたらえぇねん。
自分の中で、楽しんでできるのが一番や。

趣味とかも、人によって違うもんね。

共通するのは「しっかりとした睡眠」とか「リラックスする時間」とかやけどな。
「幸せホルモン」が出る行為をすれば、大体間違いないで。

「散歩」とか「動物とのふれあい」みたいなことも、確か良いんだよね?

そうやな。

仕組みとしてはシンプルだけど、まぁそんな当たり前のことが出来ないとダメなわけね。
いろいろ勉強になったよ。

言うのは簡単やけども、実際に行動するのは難しいのかもな。
まぁまずはメカニズムをしっかりと理解させなあかんな。

わかったよ。
