

たびたび話題になるんだけどさ。
若手社員の「挑戦しない思考」について、何とかしたいと各部門から要望が来てるんだよね。

時代の流れの一つとして、まぁ仕方ないとは思うんやけどな。
「教育」の大部分が効率思考やから、そういう子供たちが育って当たり前なんよな。

現状維持を「つまらない」とは考えずに、むしろ「安心」と捉えているような気がするよ。
言われたことをやる方がラクだし、余計なリスクを負わない生き方と言うかさ。

それやと、面白くないと思うんやけどな。
そんなゲームがあったら、お前やるか?

次の街に進まずに、同じことを話す村人とずっと話しているような感じかな…?
それは…つまらないなぁ。

せやろ?
ゲームオーバーにはならんやろうけども、そんなの何にも面白くないやろうな。

人生においては、そんなに簡単にゲームオーバーにはならないもんね。
だからこそ「失敗」だって、もっとするように会社では教育しているし。

そもそも人は「暇」だと、だいたいロクなことをしないんよな。
問題やトラブルは、暇な奴が起こすんや。

確かに余計なことをする時間がないと、問題は起きないかもね。
丁度いいレベル感で、忙しい方が、誰しも幸せなのかなぁ…。

ゲームのように生きるなら、そもそも必ず倒せるザコ敵ばかりではつまらんやろ?
何とかギリギリ超えられる壁のようなレベルが、最も楽しいと思うんやけどな。

確かにそうだね。
全然うまくいかないのもつまらないけど、簡単すぎても確かに面白くないなぁ。

そうやって、もっと人生を気楽に楽しんでほしいわ。
まぁゲームでも「攻略情報」みたいなのを参考している人は、インターネットの普及から確実に増えたやろうけどな。

でもさ、ゲームがヒントになるなら「縛りプレイ」みたいなことが活きないかな?
「時間」とかを制限して仕事をすれば、今の仕事も工夫が出来るんじゃないかな?

確かに、その考えはアリかもな。
本来は、そういうのを自分で見つけて欲しいと上司は思うとるのかもしれんけどな。

まぁ、そうだよね。
仕事も「誰かの背中」を見ながらやってほしいって言うのが、多くの人の意見かもしれないなぁ。

その「憧れられる背中」を持つ人材が、転職が活性化して少なくなってしまったのかもしれんで?
丁度良い目標とか、目指すべき世代の人が会社からいなくなってしまうんやからな。

そうかぁ…。
同じ内容でも、目指すべき人から言われると響いたりするしなぁ…。

まさに「何を言うか」ではなく、「誰が言うか」ってやつやな。

会社としてはそんな環境下だからこそ、自主的に学びを求めている人は評価してあげたいね。
「人は環境に染まりやすい」って言うのは、この世の常だし。

人によって「当たり前」が変わる様に、環境が変われば人の「当たり前」も変わるのは事実やな。
そう考えると、やっぱり初めての職場って大事なんよな。

大体が、初任地でその人の「常識」が構築されるんだもんね。
そこで生まれた価値観に、縛られる必要はないよね。

他人や環境から植え付けられた「幸せ」の基準は、その人にとって絶対のものではないんよ。
お金があっても「不幸」ではないかもしれんけど、それが「幸せ」とは限らんしな。

みんな「自分の幸せ」が見えにくくなっているんだと思うよ。
それが「安定志向」とか「挑戦しない思考」の様な、現状維持に繋がっているような気がする。

周りに合わせて「ウソ」を重ねてしもたんやと思うわ…。
そのうちに「自分のしたいこと」が、だんだんとわからんくなってしまったんやろな。

…そうかぁ。
どうしたらいいのかなぁ?

無理のない範囲で、誰かに「与える」ことが一つちゃうかな?

どういう意味?

自分の力だけで分からんくなったら、信頼する「他人」に導いてもらうのが良いと思うんよ。
それをするためには、まず自分から「与える」ことが一番やねん

返報性の原則…みたいな感じ?

その通りや。
上手に与えると、それ以上の見返りが返ってくるで。

でもさ、もらってばかりで返さない人も多くない?

そういう人もおるから、あまり「見返り」を期待しすぎてもあかんのよ。
そして「無理して与える」ことをしても、続かんからNGや。

この感覚は、あんまり多くの人が持っていないかもね。
もらえることに期待していないし、相手に与える余裕もない…って人が多い気がする。

考え方を少し変えて、先ずはやってみることやな。
自分の行動を変えないと、自分も周りも変わっていかんからな。

ゲーム感覚で、気軽にチャレンジして欲しいって気持ちなんだよなぁ…。
何とか、うまくいくといいけど。

無理のない範囲でな。
うまくいかんで、当たり前や。
