

面接をしているとさ、部長たちが「ファーストインスピレーションで決める」みたいなことをよく言うんだけど…。

なるほどな。

それって「合ってる」のかねぇ…?

合ってる?

いや、ほら面接って1時間ぐらいかけて色々聞くわけであってさ。
最初の印象が良いか悪いかで判断するんだったら、その1時間ってある意味無駄なわけじゃない?

まぁな。

だからその考えってどうなのかなぁと思ってるんだけど…。
実際どうなのかねぇ?

結論から言うと…。
第一印象はよく当たるわ。

え?そうなんだ。

そうや。
面白いぐらいに当たるで。

じゃあ部長たちの言ってることは間違ってなかったのかぁ…。

まあ、そうとも言い切れないんやけどな…。

え?どういう意味?

『人は最初に持った印象に引きずられる傾向がある』ってことや。

引きずられる傾向?

そうや。
人は最初に「この人はこうなんじゃないかな」という風に感じると、その答えになりそうな情報を集めがちやねん。

そうなんだ。

無意識に自分の言ってることが正しいと支持する情報ばかり集まってくるから…。
それは結果的に『第一印象は当たる』ってことになるよな?

確かにそうだね。

例えば第一印象が全然良くなかった人材が仮に入社をして、めちゃくちゃ活躍したとする。

うん。

でも、当然人間やからミスすることもある。

そうだね。

するとその人に対して第一印象が悪かった人は「ほら見たことか」といったリアクションをとるやろな。

えぇ?そうなの?

そうや。それぐらい第一印象の影響って強いねん。
「正しい」とか「間違ってる」とかじゃなくて、そう思い込んでしまうわけやからな。

となると…。
第一印象は当然いい方が良いわけね。

まあ、基本的にはそうやけども。

自分も第一印象をそこまで良くないからなぁ。
よくできるようにした方が良いな。

ある程度反復的に人と会うんやったら、そこまで気にせんでもええんとちゃうか?

そうなの?どういうこと?

極端に第一印象が悪いことを勧めるわけじゃないんやけど…。
後々ひっくり返せるぐらいやったら、多少良くない方が気が楽やと思うけどな。

え、どういう意味?

第一印象がちょっと怖そうなってなる人が人にやさしくしている姿を見たら、振り幅が大きくて好印象やろ?

あーなるほど。

自分をしっかりと理解をして「相手がどういう印象を持つのか?」というところをコントロールできるなら、そこまで第一印象を極端に改善する必要もないんとちゃうかな?

そっかぁ。
第一印象をとして、自分がどう映るのかをまずはしっかりと把握すればいいのか。

そうや。
その中で自分が「どう思われやすいのか?」そしてそれが「挽回する機会が多いのか?」っていう辺りも含めて、第一印象を理解してコントロールしてやる方がええんとちゃうかな?

第一印象の仕組みと活用方法。
タメになったよ。ありがとう。
