

社員満足度を上げることを考えていると、そもそも「幸福」ってなんだろうって思うんですよね。
ある程度体系的にまとめていきたいんですが、何か知っていますか?

そうだね。
定義と場合分け、優先順位なんかはある程度出来ているよ。

すごいですね…。
早速ですが、教えてもらえますか?

いいよ。
まずは、幸福の「定義」だね。

脳内物質で決まるのが、一番わかりやすいと聞いたことがあります。
科学的に…と言うのが、どこか腑に落ちないことはありますが。

脳内物質は「ドーパミン」と「オキシトシン」と「セロトニン」の3つに分かれるね。
それぞれ「興奮と達成」に「愛」、そして「安心と穏やか」という違う側面を持っているよ。

色合いが、全然違うんですね。

そして、優先順も違うんだ。
ピラミッド状になっていて、下位が満たされていないと上位がなかなか実現は難しいと。

この場合は、下位の方が大事なんですね。
どういう並びですか?

セロトニン(健康)から始まって、次にオキシトシン(愛)で最後にドーパミン(欲望)って感じかな。
健康でないと他人との繋がり(愛)は感じられないし、欲望が満たされるのは健康で孤独じゃないことが大事って感じかな。

なるほど…。
確かに病気で健康じゃない人が、自分の欲望を満たしたいとは…あまり思わなさそうですね。

無条件に健康が達成している人は、その意識があんまりないかもしれないね。
だから人は「愛」とか「欲望」に対しての欲求が、どちらかと言うと意識しやすいんだと思うよ。

幸せをイメージしやすいのは「欲望」なのは、私も同意です。
ただその実現には「安心」とか「愛」がないと、実現は難しいんですね。

そもそも「欲望(セロトニン)」には限りが無いから、どこかで折り合いをつけないといけないとは思うんだけどさ。
むしろ「セロトニン」とか「オキシトシン」的な幸せに、早く気付いた方が得だとは思うな。

「セロトニン」的な幸せ、いわゆる「安心・穏やか」というのは、どういう時に気がつきやすいんですか?

健康をどこかで失った人は、ただ普通に過ごすことが出来るだけで十分に感じることが出来ると思う。
「当たり前の日常が、当たり前じゃない」ということが、身に染みてわかっているからね。

…そうですね。

「空が青い」だけでも、セロトニンは出るみたいだよ。
小さな幸せは周りに落ちていて、それに気づいて感じられるかどうかが大切なんだ。

…なんか、素敵です。

夜しっかり寝て、朝早く起きて「散歩」するのがおススメだね。
何気ない小さな発見をして、そこに微笑ましさを感じるだけでホルモンは出るんだ。

「欲望」を満たさない幸せを見つける方が、簡単に幸せになれるのかもしれないですね…。

「オキシトシン(繋がり)」は他人との繋がりだから、家族や子供との人間関係で達成できるよ。
友達でももちろんだし、相手に感謝して接すると自然に発生するね。

そう考えると「孤独」は、毒にも薬にもなるんですね。
「成長」には必要な要素とは聞きますけど、常に孤独な状態は「幸福」にとっては良くないんですね。

「結果的」な孤独なのか、自分の成長のために「意図した」孤独なのかによってだいぶ印象は違うと思うな。
オキシトシンが失われると、連鎖的にセロトニンも減りやすいから「健康」を害しやすい問題もあるし。

社会的な繋がりは、自分で意識してコントロールする必要がありそうですね。
多すぎても疲弊してしまいますし、少なすぎても幸せホルモンに悪影響と…。

最後に「ドーパミン」についてだけど、もうご存じの通り「光」と「闇」があるんだ。
達成感と考えればプラスだけど、暴走しやすい欲望と考えると闇になるよね。

「闇」の部分の方が、悪目立ちしますよね…。
どうしても、分かりやすい欲望に流されがちな気がします。

そうだね。
人は「簡単に」得られる快楽を、受け入れてしまうからね。

どうしたら「ドーパミン」のコントロールが出来ますかね?
完全に悪者にすると、いわゆる「無気力」みたいな感じになりそうですけど…。

そうだね。
付き合い方としては、大事なのは「制限」だと思う。

「制限」ですか?

「ドーパミン」は効果が分かりやすいけど、減りやすい特徴があるんだ。
「セロトニン」や「オキシトシン」はその逆で、効果が分かりにくいけど減りにくい。

ふむふむ。

例えば毎日豪華な食事だとすると、それに慣れてしまって「ドーパミン」は出にくくなってしまう。
だから贅沢を制限して「時々」の豪華な食事にすれば、ドーパミンも必要以上に出なくなるような感じかな。

普段は「セロトニン」や「オキシトシン」を能動的に楽しんで、たまには「ドーパミン」の幸せも感じればバランスがよさそうですね。
結局は「意識」の問題なのかもですね。

そうだね。
自分の認識は、ざっくりとこんな感じかな?

勉強になりました。
ありがとうございます!



