~『理想の上司像』とは一体どんなもの?~

組織・ビジネス
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ワタシ
ワタシ

いや、困ったなぁ…。

TOMO
TOMO

…お前はいつも困ってるのぅ。

ワタシ
ワタシ

実際は若手社員が困ってるって感じなんだけどね…。

TOMO
TOMO

で、今回はどうして困ってんねん?

ワタシ
ワタシ

ちょっと難しい話なんだけど…。

上司が『あるべき姿ではない』みたいなんだよね。

TOMO
TOMO

上司?あるべき姿?

一体何の話や?

ワタシ
ワタシ

結構、若手社員から問い合わせが多いんだけど…。

まぁ問い合わせというか相談。

TOMO
TOMO

…それで?

ワタシ
ワタシ

一言で言うと…。

上司が具体的な指示をしてくれないって話なのさ。

TOMO
TOMO

具体的な指示ねぇ…。

ワタシ
ワタシ

やっぱり抽象的な指示だと、何かに向かって動けないじゃん?

だから具体的な指示を出してほしいんだけど…みたいな話。

TOMO
TOMO

…まぁ『会社の文化』『上司の考え』は、そうそう簡単には変わらんよ。

ワタシ
ワタシ

そうなんだよねぇ…。

そこが困ってるところなのさ。

TOMO
TOMO

ただ、ちょっと気になるところがあるな。

ワタシ
ワタシ

気になるところ?

TOMO
TOMO

あぁ。

ワタシ
ワタシ

どこ?

TOMO
TOMO

『抽象的な指示』って…そんなに悪いわけちゃうからな。

ワタシ
ワタシ

えぇ?そうなの!?

TOMO
TOMO

そうやで。

ワタシ
ワタシ

でもさ…

抽象的な指示ってほら、分かりにくいし。

TOMO
TOMO

まぁこう言っては何だけど、意味がなかったり、ただの理屈っぽかったりしないわけでもない。

実際のところそれはあるわな。

『とにかく数をこなせ』とか『根性だ!』とか。

ワタシ
ワタシ

あと『対前年比120%達成』とか『誠心誠意』とかかな?

TOMO
TOMO

ま、それも抽象的な一部やな。

ワタシ
ワタシ

うん…。

全然良さそうに見えないんだけど 笑

TOMO
TOMO

まぁ…今出てきたような言葉は正直意味もないし、発言者にもおそらく『責任感』はないわな。

ワタシ
ワタシ

責任感?

TOMO
TOMO

ああ、そうや。

仮に「一から十まで全部この通りやったら実績出るで」ってノウハウ教えて、仮に完全にその通りやったのにうまくいかなかったら、それはもう上司の責任やろ?

全部教えたんやから。

ワタシ
ワタシ

うん。

TOMO
TOMO

でも抽象的に言っておけば…。

まぁ、言い方悪いけど『やった本人の責任』みたいな形で収まることも、やっぱりこの世に実際は多いわな。

ワタシ
ワタシ

イヤだね…そういうの。

TOMO
TOMO

一方で、じゃあみんなが望む『具体的』ってどういうことやねん?

ワタシ
ワタシ

それは…

上司からしっかりサポートがあったり、体系的なやり方がもう事前に準備されてたり、行動時には丁寧な説明があったり…とかじゃない?

TOMO
TOMO

…なるほどな。

ワタシ
ワタシ

管理職にも、数少ないけど実際そういう人もいるよね?

TOMO
TOMO

まぁな。

ただな、そういう人たちの根本にあるのは『優しさ』でもなんでもないんやで?

ワタシ
ワタシ

え、どういうこと?

TOMO
TOMO

そういう人たちはみんな、本心は『自分でやらな気が済まん』ってタイプなんよ。

ワタシ
ワタシ

自分でやらなきゃ気が済まない…?

TOMO
TOMO

そうや。だから『他人にも自分と同じを強要してしまう傾向』にあるのよ。

人それぞれ得意不得意があって、出来る出来ないもあって…

それが人間らしいっていうところやと思うねんけど、その人たちをそれを許されへんのよ。

ワタシ
ワタシ

えぇ~。

じゃあ仕事の出来が悪かったらめちゃくちゃ怒られる…ってこと?

TOMO
TOMO

いや、違うな。

現実的には『出来ない部下』にストレスを抱えて、会社を辞めてまうことがほとんどや。

ワタシ
ワタシ

そう…なんだ。

TOMO
TOMO

…みんなかわいそうやと思わんか?

ワタシ
ワタシ

みんな?

TOMO
TOMO

その上司のおかげで、まぁ見た目上それなりに仕事ができていた部下達は…。

上司がいなくなったらきっと何も出来へんで。典型的な『指示待ち人間』が出来上がってまうねん。

ワタシ
ワタシ

…なるほど。

TOMO
TOMO

これだけAIが仕事代替するって言ってる世の中に…。

『指示待ち人間』なんていらんのよ。

ワタシ
ワタシ

難しいね。

TOMO
TOMO

だから本来あるべき姿としては…。

『具体と抽象がちょうどよく入り交じって、ある程度の失敗を許容できる会社』をつくっていくっていう風なことが大事なんちゃうか?

ワタシ
ワタシ

うーん、そっか。

TOMO
TOMO

若手の意見も正しい部分があるし、上司の多少がむしゃらに頑張れっていう部分もまぁ間違ってないところもある。

その辺が、組織の難しいところやな。

ワタシ
ワタシ

うん、わかった。

今回の話、自分なりに噛み砕いて若手に話してみるよ。

TOMO
TOMO

おー。

がんばりぃ。