

以前にさ、『年収』の話をしたの覚えてる?

年収?
あーあれやろ?『業界と職種で年収は決まる』って話やろ?

そうそう。

それがどないしたんや。

友達で、実際に今『転職』を考えている人がいるんだけど…。

それで?

やっぱり「給与をあげたい」って話なんだよね?

じゃあ前にも話した通り…。
『業界』を変えるか、『職種』を変えるかっていう話やな。

うん、そうなんだけどさ…。

どした?

「職種も業界も高くない人」ってどうしたらいいの?

ん、どういうことや?

その友達は…。
一般的に年収の低いって言われている『介護業界』の『介護職』に就いているんだよね?

あぁ…そういうことか。

『業界』を思い切って変えると…。
『職種』も変わっちゃう場合ってあるじゃん?

まぁ、確かにな。

そういう時って、どうしたらいいのかなと思って。

その場合はまずステップがあるわ。

ステップ?

そうや。
業界の中で、まず職種を変える努力をすべきやな。

業界の中で職種を変える?
どういうこと?

例えば、今お前は人事職やな?

そうだね。

仮に人事職の給料が低いと仮定をして、転職を試みるとすると…。
人事職のまま『業界』を変えるっていうのが一つの手やな。

うん、それはわかるよ。

もう一つが、業界はそのままで職種を変えるってことやな。
いわゆる…社内の中で仕事を変えるっていうやり方もあるよな。

あぁ、なるほどね。
いわゆる社内で給料の上がりやすいポジションにつくってことね?

そうや。

じゃあ僕の友人はまず介護業界の中で社内転職をして、ほかの職種につくみたいなイメージをした方が良いのかな?

そうやな。業界が特殊やから、普通の仕事よりもちょっとやりにくい部分はあるかもしれんけどな。
例えば「介護職」の中でも、お前と同じ人事っていうポジションにつく様なカタチを取るのが一番現実的ちゃうかな?

なるほどね。
『職種』を介護から人事に変える。

そうや。
そしてその『人事職』っていう経験を持って、より年収の高い業界に移る…みたいなステップを踏んでいくのが一番やと思う。

…実際に叶うのかな?

叶う?

いや、「職種を変える」っていうのもそんなに簡単じゃない時もあるよね?

それであれば今の会社から別の会社に移って、いわゆる業界はそのままで転職を探してみても…かもしれん。

新しい職場で別の仕事に就くってことね?

まぁ最初のうちはおそらく「介護職」そのままやることになるんやろうけども…。
転職の条件として「将来的に(今回の例だと)人事職をしたいです」みたいなのが叶う会社を選ぶ必要はあるけどな。

なるほどね。

まぁ、ちょっと普通の人よりもステップが多いけどな。
日本という国は、新しい職種についたからといって給与が下がる仕組みではないからな。

確かにそうだね。
仮に経理の人が営業になったとしても、給与が下がることはないよね?

せやから「人事異動」っていうものが比較的安定して行われている日本であるならば…。
「給与をあげたい」って考えるなら、会社の中でも給与が上がりやすいポジションについて…さらにそこで経験を積んだ上で「業界」を変えるみたいな手順が理想的かもしれんな。

そっか、わかったよ。
ちょっと友達に話してみるよ。

まぁ…うまくいくとえぇな。
