~『好手』を指すより『悪手』を指さない~

組織・ビジネス
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ワタシ
ワタシ

いや~参った参った。

TOMO
TOMO

…なんかまたミスでもしたのか?

ワタシ
ワタシ

ミスかどうかは分からないけど…。

会社として「ぜひ採用したいな」と思っていた学生が、他社を選んでしまったんだよね…。

TOMO
TOMO

そうか…。

まぁそういうこともあるよな。

ワタシ
ワタシ

その反省として「何がいけなかったのか」を考えたんだけどさ。

TOMO
TOMO

ふむ。

ワタシ
ワタシ

なんかこう…やっぱり『入社の決め手』になるようなポイントが無かった様な気がして…。

もっと「印象に残るプレゼン」をしたり、「福利厚生の充実」を図ったりとやることは多そうなんだよね。

TOMO
TOMO

その「心がけ」はとてもえぇことやと思うけど…。

ワタシ
ワタシ

…思うけど?

TOMO
TOMO

相手がおる以上は、自分の『好手』が「結果の原因」ばかりとは限らんと思うけどな。

ワタシ
ワタシ

好手?どういうこと?

TOMO
TOMO

うーん…。

大事なのは『悪手』を指さないことやと思うねん。

ワタシ
ワタシ

『好手』『悪手』ってどういう意味?

TOMO
TOMO

全体を通して何かの「結果」が生まれた時は、自分の『好手』じゃなくて相手の『悪手』が要因となることは結構多いねん。

ワタシ
ワタシ

うーん。

随分と難しい話っぽいけど…。

TOMO
TOMO

そんなことはないで。

自分は将棋が趣味やねんけど、お前将棋指せるか?

ワタシ
ワタシ

まぁ…出来なくはないけど?

TOMO
TOMO

将棋の決着は「自分の素晴らしい一手」が原因になることは少なくて…。

相手のミス、いわゆる『悪手』が勝敗の決め手になるっていうことは多いんやけど。

ワタシ
ワタシ

へーそうなんだ。

それが今回の話と何か関係あるの?

TOMO
TOMO

関係大ありや。

ビジネスにおいてもさっきお前の言っていた「奇跡的なプレゼン」や、「他社と明らかに違う福利厚生」みたいないわゆる『好手』が原因になることは多くない。

ワタシ
ワタシ

え?

TOMO
TOMO

相手企業の『悪手』が原因になって人の判断が決まることの方が圧倒的に多いということや。

ワタシ
ワタシ

そうだったんだ…。

TOMO
TOMO

「態度がよくない」とか「なんかイメージと違う」とか、「事前に言ってた話とだんだんずれてきている」とか要因はどこにでもあるんよ。

ワタシ
ワタシ

ふむふむ。

TOMO
TOMO

せやから「面接」なんかは、自分はたくさん企業を受けてもらう方が都合がえぇと思ってるで。

ワタシ
ワタシ

そうなの?

普通は他に企業に目移りしない様に「自分のところだけにして!」ってなりそうだけどね?

TOMO
TOMO

以前も伝えたかもしれんが、『人は比較しないと決められない生き物』や。

そこを活用すると共に、相手の『悪手』を活かすっていうのも充分戦略やと思うで。

ワタシ
ワタシ

うん、なるほど。

そういう考え方もあるのね。

TOMO
TOMO

『起死回生の一手ではなく、定跡的な凡手を指し続けることほど効果的なものはない』っていうことや。

ワタシ
ワタシ

『凡手』ねぇ…。

TOMO
TOMO

言葉的にはピンとこぉへんかもしれんけど…。

『誠実に当たり前のことを続ける』って意味やで?

ワタシ
ワタシ

…それは確かに大事だし、大変だね。

TOMO
TOMO

そうなんよ。『凡手』を指し続けるってことはとても難しいことや。

でもそれを続けることによって、他が勝手に『悪手』を指してくれるっていうのは結構世の常だったりするで。

ワタシ
ワタシ

なるほど。少し考え方が変わったよ。

TOMO
TOMO

まあ、今回に関しては何が原因か分からんけど…。

自分の『好手』を狙うんじゃなくて、『悪手』を差さないってことを意識するのも大事やで。