

TOMOってさ、何回か転職してるんでしょう?

ああ。しとるで。

転職するにつれて「年収」って上がるの?

どしたん?やぶから棒に?

いや、「年収下がるのに転職をする」ってどうなのかな?って思っただけ。

まぁ「年収下がったこともあるけども~」って感じかな。

えっ?そうなの?

自分の場合は転職の時に『年収』やなくて、『面白そうなこと』を基準に転職したこともあるからな。
そのときは年収下がったで。

へぇー。
なんか変わってるね。

まぁ…変わってるかどうかは別に、お前が判断することちゃうからな。

いや…まぁそうだけど。

そもそも『年収』っていうのは『業界』と『職種』で決まんねん。

業界と職種?

そうや。
大事なことは『業界』と『職種』をしっかりと理解することやで。

ふぅーん。

全然ピンときてないよやな。まず大事なのは『どの業界を選ぶか』や。
ちなみにこれはあくまでも『給与』に関しての話やで。

うん。

儲かりやすい…というか、いわゆる『平均年収の高い業界』っていうのがあんねん。

そうなんだ。

そんなことも知らんのか?
もちろん時代の推移なんかによって変動はあるけど。ネットなんかでも『年収の高い業界』で調べてみると簡単に出てくるで。

…あ、本当だ。

まぁ…傾向としては「独占」とか「寡占」状態にある業界の企業の平均年収は、比較的高い傾向にあるわな。

うーんと…。
「放送」とか、「金融」とか?

あとは「自動車メーカー」だったり、「ビールメーカー」なんかもある程度限られてくるやろ?

あぁ~確かに。

もっと細かく言うと色々あるんやけど…。
お前アホやから、まずは『儲かりやすい業界がある』ってことを理解した方がいい。

新卒だと…。
『初任給』もやっぱりそういう業界は高いのかな?

一概にそうは言えへんで。
あくまでも調べるんやったら、『初任給』よりも『平均年収』を調べた方がいいわ。

でもその考え方だったら…。
みんな『平均年収の高い業界』を選ぶんじゃない?

そもそも「給与」が全てじゃないやろ?
それに人間は『合理的』ではないからな。

現実は違うのね。

平均年収が低くても『やりたい人がある程度数がいる』んやったら、その業界は成り立つことが多い。
まぁ…辞める人も多いけどな。
美容師とか、保育士とかは平均年収は高くないけどやりたい人がそれなりにおるから、業界が成り立つ…みたいなイメージかのぉ。

なるほどねぇ。

次に『職種』やな。
これは年収の上がりやすい職種に就けるどうかっていうところが大事やな。

例えば…どんな職種があるの?

まぁ一般論になるけど…。
分かりやすく実績に伴って年収が上がっていくんやったら、『営業職』が上がりやすいわな。

まぁ…確かに。

あとは会社が『どの職種を重宝しているか』にも寄ったりもするで。
営業を重視する会社もあれば、技術者を重視する会社もあるやろ?

確かにそうだね。

そんな感じで「どの職種についているか」で、年収が上がりやすかったりしなかったりするわけやな。

ふむふむ。

このことから年収は『業界』と『業種』の掛け算で決まるっちゅうことが多い。
年収の上がりやすい業界で、かつその会社の年収の上がりやすい職種につけば必然的に年収は上がりやすくなるわな。

うん、確かにそうだね。

だから、転職をして年収を上げたいんやったら…。
少なくとも『業界』か『職種』のどちらかを、今よりも高い位置で仕事を探さなあかんわな。

なるほど。

今、自分が「年収の上がりにくい業界」にいるんやとしたら、『業界』を変える必要があるわな。

そっか…。
単純に「仕事がどう」とかだけじゃなくて、『業界』も考えて転職をしなきゃいけないのね。

まぁ今日の話はあくまでも「年収」に絞った話や。
それ以外のところも本来は考慮して『転職』ってあるわけやから、「それが全てでない」ってことも頭に入れとかなあかんで?

うん、わかったよ。

…お前、転職するんか?

いや、今日は本当に「普通にただ聞いただけ」だわ。