~メンタルを『別の角度』から理解する①~

メンタル
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ワタシ
ワタシ

…ちょっと、話聞いてもらってもいい?

TOMO
TOMO

ん?どないしたん?

ワタシ
ワタシ

最近社内で…メンタルダウンする社員が何人か出てきてね。

TOMO
TOMO

あー。

まぁ、どこの会社でもありえることやなぁ。

ワタシ
ワタシ

そうだよね。

んで、その「メンタルケア」も一応人事の仕事であるわけじゃない?

TOMO
TOMO

せやな。

人事の仕事は本当に多岐に渡るわな。

ワタシ
ワタシ

ちょっと変な言い方なんだけど「個人に当てはまるメンタルケア」というよりかは…。

「人全体に対するメンタルケア」を学びたいなと思ってるんだよね。

TOMO
TOMO

『具体的なメンタルケア』というより『抽象的なメンタルケア』ってことやな?

ワタシ
ワタシ

そうそう。そんな感じ。

まぁ…そういうのにTOMO絶対詳しいじゃん?

TOMO
TOMO

まぁ…そうやな。

特に『抽象的な話』には詳しいわな。

ワタシ
ワタシ

ちょっと教えてくれない?

「メンタル強化期間」ってことで。

TOMO
TOMO

「メンタル強化期間」か 笑

ほんならテーマを何か決めてっていうよりかは、いろいろ喋るからその中で「お前が使えそうなものを拾っていく」ぐらいのイメージで聞いてもらおかな?

ワタシ
ワタシ

…そんなに量があるんだ。

TOMO
TOMO

あぁ、あるで。

それだけ「人はメンタルが強くない」「メンタルの維持は大切なこと」なんよ。

ワタシ
ワタシ

そうかぁ…。

やっぱりそうなんだねぇ。

TOMO
TOMO

今日は『メンタルの仕組み』的なところを少し話すで。

ワタシ
ワタシ

はい。お願いします!

TOMO
TOMO

まず、我々は「感情を自分で選択している」というよりかは「本能によって選ばされている」っていう感覚を持って欲しいねん。

ワタシ
ワタシ

うーん…。

いきなり難しい。

TOMO
TOMO

ある物事が起きて、それについてどう思うのかを決めるのは本来は自分自身や。

例えば…交通事故をにあったって聞くと、多分「ネガティブな感情」が出てくるやろ?

ワタシ
ワタシ

まぁ…そうそうポジティブな感情は出てこないんじゃないかな?

TOMO
TOMO

そうか?

そろそろ車買い替えようかなって思ってたら「ラッキー」って思う人もおるんちゃうか?

ワタシ
ワタシ

…そんなの少数派でしょう?

TOMO
TOMO

多数派、少数派はこの際置いておいて…。

出来事そのものに感情は無いねん。どう思うかは、結局自分自身で決めるのよ。

ワタシ
ワタシ

自分自身で決めるかぁ…。

TOMO
TOMO

ただ、実際はみんな「自分自身で決める」というよりかは、自分の「本能が決めている」っていうケースの方が圧倒的に多いわけや。

ワタシ
ワタシ

本能が…決める?

TOMO
TOMO

そう。人間の本能や。

で、本能っていうのはブレない一つの芯を持ってるんや。

ワタシ
ワタシ

ブレない一つの芯?

TOMO
TOMO

そうや「生き残る」ってことや。

本能の『生に対する執着』は絶対にブレへんのよ。

ワタシ
ワタシ

つまり…本能は常に生き残れる様な選択をするってこと?

TOMO
TOMO

そうや。

生き残る可能性を少しでも高めるために、本能は様々な身の回りに起こる出来事について感情をコントロールして生存確率を上げとるんや。

ワタシ
ワタシ

そんな風に考えたこと無かったなぁ…。

TOMO
TOMO

おそらく普通の人はそうやろ。

感情は「自分で決めているつもり」になってるけど、実際はほぼ「本能に支配されてる」って思うた方がえぇ。

その中でも特に本能は『危険から身を守るため』に、感情を揺さぶることが多いわけや。

ワタシ
ワタシ

例えば…どういうこと?

TOMO
TOMO

『不安』とか『恐怖』『孤独』みたいなネガティブな感情は、好き嫌いで言ったらお前嫌いやろ?

ワタシ
ワタシ

…まぁね。

TOMO
TOMO

でもな、それを本能がわざわざ自分に感じさせるっていうことは…。

身の回りに起きている現象が「今の自分の生存に対して危険を及ぼしてる」ってことを伝えてんねん。

ワタシ
ワタシ

今の状況が危険かぁ…。

TOMO
TOMO

そうや。その状況が長く続いたら生命の維持が難しいと本能が判断しとんや。

「その場から去れ」とか「対処しろ」とか「なんとかしろ」ってことに気づかせるためにな。

ワタシ
ワタシ

はぁ…なるほどねぇ。

「生命維持装置」なわけね。

TOMO
TOMO

特に『孤独』に関して人は敏感に反応する。

昨今のSNSを多様している若者でも、孤独が問題になってる話は聞いたことあるやろ?

ワタシ
ワタシ

あー、あるね。

なんでそんなに「孤独」ってダメなのかな?

TOMO
TOMO

しっかりと自分でコントロール出来る孤独なら別にえぇねんけど…。

そうではない孤独が、生命の維持に高い確率で危険を及ぼす歴史が人間にはあったからやな。

ワタシ
ワタシ

うーん…。

ちょっと難しいなぁ。

TOMO
TOMO

もともと人間は群れで生活をして、狩猟採集みたいな生活を長くしてきたわけやろ?

いわば、誰かと「集団」で生活をして生命を維持してきたってことやな。

ワタシ
ワタシ

ふむふむ。

TOMO
TOMO

それが望まれてない孤独、つまり独りになるっていうことは明らかに生命活動の維持に危険が生じているってことやねん。

ワタシ
ワタシ

あぁ…なるほどねぇ。

だから「孤独=危ない」ことだぞっていう認識を本能がして、自分たちに警告しているって訳ね。

TOMO
TOMO

そうや。

その状況が長く続くことを「危ないから孤独をなんとかしろ」って本能が脳みそに命令をしてるわけや。

ワタシ
ワタシ

今までの話を聞いていると…ずいぶん『本能』は僕達にストレスのかかることをさせるんだね?

危険を察知させる為とはいえさ、そんなのが続くと鬱病とかになっちゃわないかな?

TOMO
TOMO

えぇところに気づいたなぁ。

ただ「ストレス」そのものが問題とは言えへんのよ。

ワタシ
ワタシ

えーっと…どうして?

TOMO
TOMO

ストレスはな、体にとって必要な部分もあるわけや。

ストレスがあるからこそ「免疫力」や「抵抗力」が付くし、「自分自身の向上」にも適度なストレスは有益だと言われとる。

ただ問題は、それが先が見えずに長く続くことが問題やねん。

ワタシ
ワタシ

ストレス自体が問題じゃなくて、その長さが問題か…。

なるほどねぇ。ストレスも必要なのかぁ。

TOMO
TOMO

そうや。でも、繰り返しになるけれども本能は「長く生き残るために」という部分にブレない芯を持っとる。お前にストレスを与えるのも危険信号を出してるんや。ずっとな。

その危険信号に身体が耐えれなくなることがいずれ来る。そうなるとそれこそ体に不調が生じる鬱病なりなんなり具体的な病気なんかを通じて、強制的に今の状況から退場するように働きかけるんよ。

ワタシ
ワタシ

はぁ…なるほど。

精神病ってそういうことなんだ。

TOMO
TOMO

『鬱病』っていうのは本能が生き残るために自分の体にストレスを与え続けて、それでも状況が改善されないから「半強制的に休め」って言ってるような状況や。

だから万一そうなったら、大人しく休まなあかんのよ。

ワタシ
ワタシ

そっか…。

そういうことか。

TOMO
TOMO

本能はブレへん。「長く生き残るため」ってことしか考えてない。

身体が何度も声を上げているのに、それに「耳をふさいだ結果が強制退場」って言うふうに認識したらえぇ。

ワタシ
ワタシ

いやぁ…そういう風に考えたこと無かったなぁ。

TOMO
TOMO

まぁそうやろな。それぐらいメンタルって繊細やし難しいもんなんや。

こんな感じで少しメンタルについて色々話したるから、しばらくしっかり勉強することやな。

ワタシ
ワタシ

わかったよ。

次もしっかり学ばせて頂きます。