

「仕事を頑張る」という価値観について、どう思いますか?

そんな質問をしてくるってことは、そのあたりでちょっと迷ってるんやろ。

頭ではなんとなく思ってるんですけど、以前「仕事ってそんなにやる気はいらない」みたいな話も聞いたことがあって…。

なるほどな。
…じゃあ、さらに迷わせるかもしれんけど、実は仕事って若いうちは頑張ったほうがえぇと思ってるんよ。

そうなんですね。
真逆に聞こえる話なので、正直ちょっと理解するのが難しいかもしれません…。

まあ、ええわ。
その話、少し説明するな。

はい、お願いします。

まず、仕事をどんなふうに捉えるかっていうことなんやけど…。
「方程式」みたいなものとして、考えたことあるか?

私が知ってるのは「量 × 質 × 時間」っていう感じですかね。

おお、近い近い。
仕事は「量 × 質 × スピード」っていう考え方ができるんよ。

ってことは、若い人は「まずスピードを意識しなさい」みたいな話ですか?

それに近い。
たいていの人は「質」にこだわりたがるんやけど、実際はまず「量」や「スピード」にこだわるべきなんよ。

「質」を高めるのって、難しいですもんね。

その通りや。
スピードは意識すればある程度コントロールできんやけど、「質」は意識しただけで急に上がるもんじゃないからな。

「量」はどうなんですか?

「量」は、純粋に「時間」を掛ければこなせるものなんよ。
結果的に最初は時間をかけてしまうかもしれへんけど、その時間を使って「量をこなす」っていうのが大事なんや。

なるほど。
そういう意味で「仕事を頑張る」っていうのは、「仕事に時間を使う」ってことなんですね。

そうやで。
でな、若い人はその「時間」に対する投資効果が高いんよな。

そういう風に、考えたことなかったですね…。

そもそも人って、一番大事な資産である「時間」を何と交換するかって、選べるんや。
大きく分けると「自分」「つながり」「金・モノ」っていう3つのカテゴリーに分けられるんよ。

なんか、聞いたことある気がします。
「時間を何と交換するか」っていうゲームみたいな話ですよね。

そうそう。
たとえばアルバイトって、自分の時間とお金を交換してるよな。

はい、確かに。

人は目に見えるものに価値を見出しがちなんやけど、長い目で見ると「自分」と「つながり」が最終的に自分にもたらすメリットの方が大きいんやで。

「自分」と「つながり」って、具体的にどういうものがあるんですか?

「自分」は、知識、経験、スキル、資格なんかがあって、そういうのが『自分資本』になるし、「つながり」は、信頼、信用、人脈、家族みたいなのが『つながり資本』やな。
「金・モノ」は現金や住宅、車、ブランド品とか、そういうものや。

…ということは「自分」や「つながり」が増えていけば、後から「金」や「モノ」も増やせるってことですかね?

相変わらず、物分かりがええな。
そういうことや。

最初に言ってた「若い人ほど仕事を頑張った方がいい」っていうのは、時間に対する投資効果が高いからなんですね。
そして、まずは「自分資本」や「つながり資本」を手に入れた方がいいと。

その通りやな。
そうすれば歳を重ねてから何かを手に入れようとしたときに、複利効果が働いて指数関数的に成長スピードが上がっていくんやな。

なるほど…。
そう考えると「頑張る仕事」は、そもそも「自分資本」や「つながり資本」を増やせるかどうかっていう視点が大事なんですね。

それが分かってるなら、自分がイマ時間をどう使うべきか(仕事に使うべきか?)を考えるヒントになると思うで。

はい。
もう一度、じっくり考えてみます。



