~具体と抽象①~

組織・ビジネス
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ワタシ
ワタシ

TOMOはよく「抽象的」に話をするじゃない?

世の中の「具体的」を善とする考え方とは、反対だけどさ。

TOMO
TOMO

抽象と具体に善も悪もないねん。

両方とも使えなきゃあかんし、自分の性格上「抽象」の考え方が好きなだけやで。

ワタシ
ワタシ

今までも色々聞いてきたと思うけど、少しまとめておきたいんだよね。

具体と抽象。

TOMO
TOMO

えぇけども…。

長くなるし、難しいで?

ワタシ
ワタシ

…だと思っているよ。

TOMO
TOMO

まずは「抽象的」って言葉のイメージからやな。

多くの人が「理解できない」って時に、この「抽象的」って言葉を用いがちよな。

ワタシ
ワタシ

だから具体的は「善」で、抽象的は「悪」ってイメージになりやすいんじゃないかな?

TOMO
TOMO

そもそも抽象的は「概念」で実態が見えにくいモノやし、逆に具体的は「実体」で見えやすいモノなんよ。

そう考えると「抽象的」で理解できている人からすると、具体的な説明は長すぎてしんどいんや。

ワタシ
ワタシ

そんな感じなんだね。

日常的には、どういうイメージかな?

TOMO
TOMO

例えば「片づけて」って指示は、まさに抽象的やろ?

それを「どこの棚に…」とか「置く順番は…」とか「間は〇㎝で…」とかの細かな指示こそが、今回の具体的になるな。

ワタシ
ワタシ

確かにそれは、ちょっと面倒くさいかも…。

でも仕事によっては、そういうのを求めることもあるかもしれないね。

TOMO
TOMO

確かにな。

具体を好む人は「こと細かく」でないとストレスやろうし、抽象を好む人は「ざっくりと」で十分なんよな。

ワタシ
ワタシ

そう聞くと、時と場合に寄って回答が違いそうだけどなぁ…。

世の中は、一体どうなっているのかなぁ?

TOMO
TOMO

事実として「具体的」を好む人が、圧倒的に多いやろうな。

抽象的で世界を理解できる人は、この世には多くないんよ。

ワタシ
ワタシ

なるほどね。

この2つは、切っても切れない関係なんだよね?

TOMO
TOMO

その通りや。

例えば仕事においても、この関係性は説明できるで。

ワタシ
ワタシ

仕事かぁ…。

TOMO
TOMO

何か物を作る時でも、アイディアを出す時の人員と実際にモノをつくるときに関わる人員は違うやろ?

ワタシ
ワタシ

確かに、細かな作業員も含めると明らかに大掛かりになるよね。

具体的な「作業」になるにつれて、参加する人員も増えるのか。

TOMO
TOMO

この関係があるからこそ「抽象」は理解者が少ないし、逆に「具体」は理解者が多いってわけやで。

ワタシ
ワタシ

なるほど…。

TOMO
TOMO

単純な「性格」や「価値観」も、抽象と具体では全く違うわ。

抽象の価値観は「多くのモノを一言でシンプルに説明」ってことやから、当然「単純」「シンプル」「集合」って所に重きが置かれるわけや。

ワタシ
ワタシ

逆に、具体の価値観は「複雑」とか「膨大」に「個別」って感じなわけか。

価値観のイメージだけ聞くと、そんなに変な感じはしないんだけどな。

TOMO
TOMO

ただ「理解者」に重きを置いてみると、圧倒的に「具体的」の方が有利なんよな。

理解できる人が多いことに価値観があるから、例えばマスに向けての広告は理解しやすい具体的なものが多い。

ワタシ
ワタシ

多くの人に分からせることが目的だから、説明が具体的になることは必然だね。

TOMO
TOMO

そこに多数決の論理が加わると、どうなると思う?

「わかりやすい」=「多数」=「具体」=「正義」って図式が、世の中にまかり通ると思わんか?

ワタシ
ワタシ

確かにそうだね…。

性格が違うだけなのに、賛同者の多さで良し悪しが決まってしまうのかぁ…。

TOMO
TOMO

あくまで2つの違いはその性格であって、良し悪しではないんよな。

でも、両者には明確な違いが生まれるんよ。

ワタシ
ワタシ

例えば?

TOMO
TOMO

「視点」でいくと抽象は「全体を俯瞰した視点」であることが、先ずは基本になる。

「共通性」とか「関係性」でくくる考えだから、自分の頭で考えることがどうしても増えてしまうんよな。

ワタシ
ワタシ

…どういうこと?

TOMO
TOMO

ある人を何かで抽象化するとしても、例えば「性別」なのか「身長」なのか「国籍」なのかによってカテゴライズは違うやろ?

そのカテゴライズこそが、「抽象化」なんよ。

ワタシ
ワタシ

具体は逆と考えると、関係性ではなくてそのものに注目するわけか。

「個別」だから詳細に内容が深められるし、考えるのもその一つだけだからある意味簡単だね。

TOMO
TOMO

この辺のややこしさも、抽象が「わかりにくい」と評価される一因なのかもしれんな。

ある時の抽象化だとこっちになるけど、あるときはあっちになる…ってことが有り得るからな。

ワタシ
ワタシ

それが具体だと明確になるから、確かに「わかりやすい」という評価になりそうだね。

TOMO
TOMO

「自由度」という観点でも、性格は真逆なんよ。

抽象の自由度は当然大きいし、選択肢も増えていくよな?

ワタシ
ワタシ

抽象する場合によって、カテゴライズが変わるわけだからある意味当然だよね。

TOMO
TOMO

具体は、当然その真逆や。

詳細になればなるほど、自由度は減っていく。

ワタシ
ワタシ

「お昼ご飯」だと自由度は高いけど、「ラーメン」とか「会社の昼休みで行ける」と選択肢を狭めると自由度は減るね。

当然、それが「具体的」になっていくことなわけだから。

TOMO
TOMO

イメージでいくとベン図の「共通部分」が抽象で、「全体」が具体になるんよな。

具体には全ての要素が入っているからこそ、具体ってイメージが一番しやすいかの?

ワタシ
ワタシ

「ラーメン」「みそ味」「1,000円」「昼休みに行ける」って全ての要素が含まれるから、ぼくはあのお店にこれから行くのか…。

TOMO
TOMO

…もう昼休みか。

ほな、とりあえずこの辺にしとくか。

ワタシ
ワタシ

続きは、また今度ね。

道のりは長そうだな…。