

最近の学生は、就職企業に「お金」をあまり求めていないのかのぉ?

うーん、どうかなぁ…。
お金に対して関心はあるけど、そこまで「執着」は無い様に思うなぁ。

お金に対する「知識」をつけたいとかも、無いって聞くしな。
資本主義社会において「お金」は本質に近いモノやと思うんやけど。

そこまで…深く考えていないんじゃないかな?
「お金が無くても幸せ」みたいな考えも、この世の中に浸透しているしさ。

「お金が無くても幸せ」っていう考えは、それはウソや。

いやいや。
最近よく聞くよ?

それは「仕事したくない」とか「家事したくない」の声を、うまいこと体現化しただけや。
もっと、広い視点で見なあかん。

TOMOの得意な「相対的」な話かな?
その観点は、全然ぶれないね。

当たり前やろ。
一方的な視点が、どれだけ人を苦しめてると思うてんねん。

まぁまぁ…。
で、どういう意味なの?

人の悩みの大半は、お金で解決できるやろ?
「お金が無くても幸せ」って言うのは、その「お金」をある程度稼いで使った人が行き着く境地なんよ。

…なるほどね。
「学歴は社会に必要ない」って話も、実際に学歴が無くて成功した人が言わないと説得力がないか。

逆に「実際に学歴がある人」でもえぇやろ。
言葉だけが一人歩きするんやなくて、実態を伴ったストーリーが大事やねん。

TOMOは「お金」に対して、どういう視点なの?

「悩みや不安」を解決するものだけども、それだけあれば「幸せ」になるものではない。
本当に必要な金額がわかれば、必要以上に追い求めるべきものではない。

…っていう視点ってわけね。

お金があれば、ある程度の幸せは手にいる。
おいしいモノも食べられるし、欲しいモノだって買えるやろ?

まぁね。
それは、僕も否定はしない。

でも、そこで行き着くのは「いつまでも満足しない自分」なんや。
金で買えるものは、いずれ飽きが来て満足しないんよ。

だから「幸せになるにはお金が要らない」って話、世の中に流行るんでしょ?

でもな、結局「お金で買えない幸せを手に入れるため」には、絶対に「お金」が必要なんや。
ある程度お金を手に入れて、その境地に早く入ってほしいんよ。

…どういう意味?

お金はある程度必要な金額があれば、間違いなく自分の安心に繋がる。
貯金でもなんでもえぇけども、お金の立ち位置は「不安」を避けるためにあるのよ。

不安を避けるか…。
万が一の事態に備えるイメージかな?

まぁ、そんな感じでえぇ。
お金に囚われずに、必要な意志決定がスムーズに出来る金額があればもう十分なんよ。

その金額は…どれくらい?

それは、人によるわ。
家庭の事情とかにもよるし、自分が未来に渡って「どれくらいお金が必要なのか」「どれくらいお金を稼げるのか」とかでも変わってくるわな。

難しいね…。
そもそも、ある程度満足いく額がみんな稼げればこんな話にならないんじゃないかな?

その視点があるなら、資本主義社会から早めに抜け出すように人生設計せなあかんわ。
早めに自分のゴールを決めて、その達成に向かって動き出さなあかん。

具体的には、どういう活動をするの?

ゴールが決まれば、そのゴールに合わせて現状を理想に近づけるんや。
ゴール設定が速い方が有利なのは、ゴールに向けての調整の「試行回数」が増えることや。

とりあえずたくさん「失敗」はするから、早めに試してとっとと「成功」しろって感じか…。

自分なりの人生プランがあれば、余計な情報にも惑わされずに済むしな。
リスクとリターンを、自分の許容範囲に当てはめて適切に行動することが大事やで。

「投資」とか「転職」とかを、どうするのかも自分で決めろって聞こえるな。
まぁ自分の居心地は、自分にしかわからないもんね…。

動きやすくなるためには「身軽さ」も大事やな。
極論やけども「持ち家」「家族」「プライド」なんて足枷を持てば持つほど、当然ながら身動きが取れなくなるで。

世の中の「安定志向」とは、対極的な考え方に聞こえるなぁ。
「大手企業に勤めよう」みたいな考えは、TOMOはどう思っているの?

人生プランの中に「大手企業に勤める」が有効ならば、それはそれでえぇんちゃう?
でも必要なお金をある程度求めるなら、立場が「従業員」では相当大変やで?

…どういうこと?

世の中に4つの仕事があるって話、聞いたことないか?

それは…ないかな。

「従業員」「自営業者」「企業家」「投資家」の4種類や。

どういう違いがあるの?

一番は「自分で働く」がだんだん薄れていくイメージやな。
「誰か」や「何か」に働かせる人は、お金持ちになりやすいんや。

「従業員」を働かせる人や「お金」を働かせる人が、結局お金持ちになるってことか…。
でも世の中の多くの人は「投資家」になれるほど、元本がないんじゃない?

…それを手に入れるためになるべく早く「行動」することが、大事なんよ。
世の中の仕組みに気づいて、自分の「理想」を知ったらそれに向かって試行せなあかん。

そういうことか…。
でも、今の環境をどこまで捨てれるかなぁ…。

その辺の「リスク許容度」は人によりけりやな。
ただ、勝算が「5割」やと無謀やと思うで。

人生をギャンブルには出来ないもんね。
10割は無理でも、9割は勝算が無いとね。

それは、遅すぎるやろ。
7割くらいで、思い切って動かなあかん。

うーん…。
それはちょっと自分にはしんどいな。

リスク許容は、将来のリターンにも関わってくる。
ただ自分が「現状維持」を選んだことも将来のリスクになることは、理解しておけな。

お金って…本来はこれくらい真剣に考えるべきものなんだろうなぁ。
なんとなく「あればいいなぁ」ぐらいにしか思ってないけど。

あるだけで心に安心をもたらしてくれるから、やっぱりあった方がえぇとは思うわ。
でもそれを使わないでも効果をもたらすとしたら、お金なんて「なくてもえぇ」って考えることも出来るんよな。

あり過ぎて使えないのもダメ、なさ過ぎて不安もダメ、追い求めすぎていつまでも満足できないのもダメ…。
とんでもないなぁ。

そういう混沌とした中から「もうお金を考えなくてもえぇ!」ってなれるのが、自分は幸せなんやないかと思うで。
だからこそ早目に自分の必要額を知って、それを達成してしまうんや。

なるほどね。
今日の話を聞いてお金に対して「フラット」に少し向き合えそうな気がするよ。

後は、どうやって行動するかやな。
そこは、お前次第や。

うん。そうだね。
