

マーケティングの勉強具合は、どうや?

そうだね。
以前に教えてもらったことは、僕のイメージとは違ったから…理解しながら消化中という感じだね。

そうか。
今日の話を含めて、自分からの大まかなマーケティングの話は一旦締めようと思うんやけど?

まだあるんだ?
教えてもらってもいいかな??

今回の話のメインは『コモディティ化』に注意するって視点が、主にポイントになるで?

コモディティ化?
確か「個性が無くなって一般化」みたいな意味だったような…?

よく勉強しとるな。
マーケティングにおける「差別化」とは、対極になるからのぉ。

確かに、そうだね。

コモディティ化は、知らず知らずに起こることも多い。
他者とは差別化された手法やアイディアも、いつの間にか一般化してしまうからな。

iPhoneとかも、出た瞬間は画期的かもしれないけど…。
今や、当たり前だもんね。

当たり前に固執しないことは、大切やな。
常に変化を意識して、ブルーオーシャンを目指すことが大事やな。

なるほどね。

考え方としては『バリューポジション』ってイメージやな。
自分たちが生み出せる「独自の価値」を、いかに見つけられるかの戦いや。

マーケティング的には…そこに新たな消費をさせるみたいなイメージなのかな?

まぁな。
さっきのiPhoneの話でも毎年の様に新作が出とるけど、実態が変わり映えしないと買い替えのニーズも起こらんやろ?

確かに…。
積極的に「欲しい!」とはなりにくいかも。

顧客に対して自然に「欲しい!」と思わせることは、マーケティング視点ではすごく大事なことなんやな。
無理やりではなく、あくまでも「自然」にな。

そこが、勘違いされやすそうなところだね…。
無理強いしても、結局そこに継続性や再現性がないからいずれは廃れちゃうもんね…。

その通りや。
一方で究極的には「貴方が薦めるなら」って理由で、顧客に買ってもらえるような関係性を築いて欲しいんやけどな。

それは…確かに究極かも。時代はもちろん、
サービスや商品によってもマーケティングの意味合いは変わって来ているんだね。

一昔前やと…。
マスに向けて「安い」「質が高い」「専門的」みたいな情報を流して、対象者が引っ掛かるかどうか…みたいなやり方が多かったな。

最近は、そういうやり方は通用しなくなっているって事でしょ?

情報が多くなってきているから、対象者にしっかりと重要な情報を届けられるかどうかが大事になってきとるな。
ただの情報を「価値のある情報」に翻訳したり、相手を見ながら「必要な情報」に取捨選択したり、その「モノ」を使って「どういう状態になるのか」って未来のイメージを持たせたりな。

全然やり方が違うね…。
すごく難しそうだなぁ。

ポイントとしては「信頼関係を築く」とか「分かりやすく価値を伝える」ところに、重きが置かれとるな。
確かに頭を使うことは、時代の流れ上増えてきとると思うわ。

お客様は「必要」だと感じれば、しっかりと検討してくれるって裏返しなのかもね。
お客様が何を求めていて、そのために何が出来るのかを考えるって基本がより大事と言う…。

えぇこと言うやん。
ただ「安い」だけでは、もう商売として成り立たないことが多いんやろうな。

値下げは…誰でもできるしね。

一方で、頭を使っていないマーケティングは当然ながら「安い」方に人が流れることになる。
当たり前やけども、わざわざ「高い」方を選ぶもの好きはいないからな。

つまりは『高い方を選ぶ理由』を伝えてあげることが、マーケティングになるってことね。

そうやな。
ちょっとの値段の差なら、顔見知りから買いたいっていう人もいるやろうしな。

確かに、そういうことはあるね。
誰かと信頼関係を築くことは、そういう意味でも大切なのかもね。

「趣味」とか「背景」とか「ストーリー」なんかを共有することは、決して無駄やないで。
信頼関係を築くには、そんな情報も大切やからな。

色々教えてもらったけど、これでもまだ「基本」なんだよね?
マーケティングも、奥が深いなぁ…。

基本をひたすらやるだけでも、十分に効果はあると思うわ。
とりあえず今まで教えたことも踏まえてしっかりと理解して、一つでも実践をして欲しいとこやな。

うん。
わかったよ。
