~マーケティングに時間軸を置く~

組織・ビジネス
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ワタシ
ワタシ

最近…勉強してることがあるんだけどさ?

TOMO
TOMO

ほぅ?

何についてや?

ワタシ
ワタシ

「マーケティング」なんだけど。

TOMO
TOMO

マーケティングか。

ワタシ
ワタシ

勉強すれば、採用にもどこかで使えるんじゃないかなぁ…と思ってね。

TOMO
TOMO

まぁ、確かに使える部分も大いにあると思うのぉ。

ワタシ
ワタシ

でも、具体的にどうしたらいいのか?っていうところが、まだずっと整いきれてないんだよね…。

TOMO
TOMO

そうか。

ほな、採用にも活きそうなマーケティングの話を1つしたるわ。

ワタシ
ワタシ

ありがとう。

TOMO
TOMO

自分は『ベンツマーケティング』と呼んどる手法やねんけど。

ワタシ
ワタシ

ベンツマーケティング?

TOMO
TOMO

そうや。

ベンツみたいな、いわゆる「高い買い物」をした人を対象にしたマーケティングやねん。

ワタシ
ワタシ

…なんか、僕のマーケティングのイメージとは違うなぁ。

TOMO
TOMO

そうやろな。

大衆(マス)に向けたマーケティングのイメージとは、少し違うのが特徴やねん。

ワタシ
ワタシ

マーケティングって、どちらかと言うと「不特定多数」に向けて~みたいなイメージがどうしてもあるんだけど…。

TOMO
TOMO

それとは、ちょっと違う感じやな。

ベンツみたいな、高級なものを購入した人の心理を利用しとるんや。

ワタシ
ワタシ

…どういうこと?

TOMO
TOMO

お前も、それなりに高い買い物をしたことってあるやろ?

ワタシ
ワタシ

まぁね。

さすがに、ベンツとまではいかないけど。

TOMO
TOMO

高い買い物をした人の特徴としては「その買い物が正しかったんかどうか?」っていうところを、結構気にするんよ。

ワタシ
ワタシ

…どういう意味?

TOMO
TOMO

「他にいい選択肢があったんやないか?」とか「自分のした買い物は正しかったんやろか?」 みたいな、特殊な心理状態と言ったらえぇかの。

ワタシ
ワタシ

あぁ…。

それは、なんか自分にもあるなぁ…。

TOMO
TOMO

そうやろ?

いわゆる『認知的不協和』の状態やな。

ワタシ
ワタシ

なるほど…。

TOMO
TOMO

そのタイミングで、マーケティングを仕掛けるんや。

イメージとしては「買ってよかった」って思わせる情報、例えば「ベンツを買った人にしか見られへん情報公開」とか「ベンツを買った人同士のコミュニティに特別に参加できる」とか、そういう情報を与えるんよ。

ワタシ
ワタシ

…特別扱いするってこと?

TOMO
TOMO

まぁそれに近いわな。

イメージとしては「購入する前」にマーケティングを掛けるんやなくて、実際に「購入した後」のフォローに力を入れる…みたいなとこなんや。

ワタシ
ワタシ

それは、イメージと全然違うな。

TOMO
TOMO

採用で言うと入社を決めてくれた後、いわゆる「内定を出した後」のフォローが大事って感じやな。

ワタシ
ワタシ

なるほど、分かりやすい。

内定を決めた学生も、きっと「本当に良かったのか?」みたいなこと思ってるもんね。

TOMO
TOMO

そうやな。

そこを、しっかりとフォローすることが大切なんよな。

ワタシ
ワタシ

対象は「学生」ってことだよね?

TOMO
TOMO

ちょっと視点を変えると学校にも使えるで。

京都の祇園みたいに考えられるということ、つまりは「一見さんお断り」ってことや。

ワタシ
ワタシ

あー。

なんか聞いたことあるなぁ。

TOMO
TOMO

『採用をしてくれた学校を優遇する』みたいなことも、このマーケティングの思考から派生出来るんよ。

ワタシ
ワタシ

採用すればするほど…その学校が有利になるんだ?

TOMO
TOMO

物分かりえぇやんか。

そういう風に仕掛けていけば、中長期な採用の質と量の確保に繋がるからな。

ワタシ
ワタシ

でもさ、僕が勉強してきたマーケティングって…いわゆる今の「売上」だとか「採用数」を増やすための手法なんだけど?

TOMO
TOMO

時間軸を短期間で見れば、手法は全くちゃうわ。

自分のはどちらかと言うと『中・長期的』な意味合いのマーケティングやねん。

ワタシ
ワタシ

…時間軸が違うのかぁ。

TOMO
TOMO

マーケティングにも、様々な意味があるんや 。

例えば純粋に「認知を拡大する」とか「売り方や対象を拡大する」とか、何を重視するのかは企業や個人の自由やねん。

ワタシ
ワタシ

ふむふむ。

TOMO
TOMO

どちらかというと「広げる」んやなくて、より「強固なものにする」っていう意味合いのマーケティングって捉えてくれや。

ワタシ
ワタシ

ちなみに、そのマーケティングのメリットってどこにあるの?

TOMO
TOMO

例えば、さっきも出てきたベンツを買った人がおるやろ?

一般的なマーケティングっていうのは、あくまでもその「買う人」を広げることにあると思うねん。

ワタシ
ワタシ

医者とか弁護士みたいないわゆる「お金持ち」っぽい人だけじゃなくて、普通のサラリーマンにも対象を広げる…みたいな感じかな?

TOMO
TOMO

そうやな。

一方で、わしの考え方はその「買った人をファンとか虜にする」っていうイメージなんよ。

ワタシ
ワタシ

ふむふむ。

TOMO
TOMO

その人が十分に満足をすれば…きっと周りの人に営業してくれるんよな。

ワタシ
ワタシ

あぁ…なるほど。

そういうことね

TOMO
TOMO

そうや。良質な顧客を作れば、その顧客が認知を広げてくれるんよ。

一般的な営業の時よりも、スムーズに購入にまでしてくれる『優良』な顧客をな。

ワタシ
ワタシ

なるほど…わかりやすい。

TOMO
TOMO

そして、もちろん次の車を買う時には…ベンツが最有力になるやろ?

ワタシ
ワタシ

 確かに…。

それが『中長期的』ってことね?

TOMO
TOMO

そうや。

採用も一時的に取れるのか取れないのかって話だけやなくて 、半永久的に採用ができるようにするには「どうやって顧客を創造していくか?」っていうことが大事やと思うんよな。

ワタシ
ワタシ

それが、さっき言ってた「学生だけじゃなくて学校に対する働きかけ」にも繋がるわけね。

TOMO
TOMO

あぁ。

広げることも大事やと思うけど、深くするっていうことも大事だと思うねん。

ワタシ
ワタシ

そうだね。

ちょっとその視点は、今まで自分にはなかったかもしれないな。

TOMO
TOMO

どれが正しいってわけやないけども、新たな視点を持てるんやったら考えてみてもええんちゃうか?

ワタシ
ワタシ

そうだね。

顧客の価値を創造する…マーケティングも奥が深そうだな。

TOMO
TOMO

 そうやな。

もう少し勉強してみたらえぇわ。

ワタシ
ワタシ

うん。

わかったよ。