

少し前に、心理学効果について聞いたと思うんだけど…。

ハロー効果とか、バンドワゴン効果とか教えた記憶はあるで?

うん。他
にも、まだあるんでしょ?

まぁな。
…まだ、知りたいんか?

そうだね。
結構、日常生活にも活かせるからね。

そうか、ほな…『カリギュラ効果』あたりから始めようかの。

それは、聞いたことないなぁ。
どんな効果?

一言で言うと、人は「禁止されるとやりたくなる」って効果や。

あるあるだけど、それって心理学的も認められているんだ…。

せやな。
小さな子が、禁止されたことほどやりたがるのは仕方ないことやねん。

大人も、それはあるけどね…。
カリギュラ効果ね。

次は『ヴェブレン効果』や。
これは「高価なものほど勝手に価値のあるもの」と、考えてしまう効果や。

僕は「安くても質のいいもの」の方が、全然良いと思うけどなぁ…。

まぁそれも一理あるんやけど、高価ってだけで価値あるものと錯覚させる力はあるもんなんよ。
いわゆる「ブランド」的なモノも、これに当てはまるな。

安売りしないで、ブランド価値を高めるみたいな話もあるもんね。

その辺にも、心理学が使われとるんやな。
次は『ツァイガルニク効果』や

それも初耳だな…。
どんな効果?

未完成の事柄には、人は意識を持ってしまうという効果やな。
ドラマとかは、まさにこのやり方なんちゃう?

確かに「いいところでCM」とか「盛り上がってきたら次週に続く」とか、そんなんばっかりだなぁ。
それも心理学的に名前があって、理に適っているんだね。

そうやな。
「わかる!」ってことが多いというということは、それだけ日常に心理学が活かされている証拠でもあるわな。

名前を知らないだけで、あちこちで使われている…ってことだもんね。

これも、よくあると思うで。
『スノッブ効果』や。

…どんな効果?

「希少性が価値に繋がる」って効果や。
「限定品」とか、「のこり僅か」とかみんな好きやろ?

…まさに、日常に溢れているわ。

一つ一つに気づくことは難しいと思うけど、生きていれば自然にその心理学の雨に打たれとるんやで?
次は、文字のまま『保有効果』についてや。

聞いたことあるなぁ。
持っているモノに、価値とか評価を持ち過ぎちゃうとかだっけ?

そんなところや。
「返品自由!」みたいな感じで購入のハードルを下げるのも、まさにここから来とるわな。

保有効果的には…一度持つと、手放したくないから返品はあまりされないとかかな。

返品手続きも、面倒やからな。
保有させると効果的なのを知っての「返品自由!」なんやろなぁ。

なるほどねぇ…。
他には、どんなのがある?

あと、2つ、3つくらいにするで。
次は『フレーミング効果』や。

聞いたことあるような、無いような…。

「表現によって、捉われ方が違う」みたいなことやな。
「タウリン1,000㎎」も「タウリン1g」も同じやけど、聞こえ方が違うやろ?

確かに。
同じ意味でも、何をどう用いるかによって印象操作が出来るのかぁ。

本来は、しっかりと本質を見なきゃあかんのやけどな。
人間は面倒がりやから、わりとこの辺の心理学にも引っかかってしまうんやな。

それは、あるかも。
脳みそのキャパシティを温存する…みたいな理屈だよね。

お前なんて、特に注意せなあかんで?
次は『ウィンザー効果』や。

それは、知ってるよ。
「他の人を通じた情報の方が信憑性が増す」みたいな話でしょ?

よう知っとるな。

人を褒める時には「直接褒めるより間接的に褒めた方が得」みたいな話、どっかの本で読んだよ。

そんなところや。
これは日常的に意識して使っとる人も、いるかもしれんな。

次が最後かな?
どんな効果だろう?

最後は『ストループ効果』にするかのぉ。
これは「あえて複雑な情報にして注意を引く」というやり方や。

…どういうこと?

「青いペンで『赤』って書く」とか「大事な所を極小の字で書く」とか、いわゆる変化をつけて相手に注意を引かせる方法や。

ただ太字にするとか、赤字にするとかよりかは深い注意を引けるってことかぁ…。
手の込んだ、心理学効果だね。

こんな風に、色々な心理学に普段から人は支配されとるんや。
しっかりと個別の事象を勉強して、自分の仕事や日常に応用していって欲しいのぉ。

そうだね。
インプットもしっかりするし、状況に応じたアウトプットにも努めるよ。

それが、えぇな。
しっかり勉強したらえぇ。
